「農家は、六次化やがな」「いや、ほな六次化と違うかぁ...」となってる現象

これから農家は六次化に取り組むべき!

みたいな論調は、10年くらい前から出てきた。
六次化とは、
農林水産業の1次産業×加工の2次産業×販売の3次産業=六次化産業
という考え方で、東京大学の今村奈良臣先生が提唱した。
食品加工品の価格の中で、原材料費ってとても低く、加工賃、販売費の割合が大きいので、農家が全部することで、農家の所得向上にアレするのでは?という仮説から生まれた概念。

これに国が予算をつけたりして、農家たちは「ほな六次化やがな」と
六次化に踏み出すことに。
というのシナリオと同時に、実際は、必要にかられて原材料を加工販売している先進事例が出てきて、「これはこの先絶対くるのではないか!」と農水省が目をつけて、予算立てしたという見方もできる。

ただ、実際の六次化というのは結構茨の道で、
食品加工品を長年やってきた加工業者、販売のプロがうごめく世界に飛び込む事になる。そこは競合ひしめく世界で、レッドオーシャンの〜〜〜という話も時間と共に流れてきて
「あ〜、ほな六次化と違うかぁ」
というショボショボとした風が流れた。

マクロな目線からすると、そんなバキバキムキムキな人たちの集まりの中に、ヒョロヒョロ農家が参入するなんて・・・となってしまうが、そこで「ほな六次化と違うかぁ」という結論も、気が早いと思う。

自分のところの分析をすることで、六次化適性が見えてくる

自社(自農場)の分析をすることで、六次化に取り組んで良いかを見ることはできる。例えばこれまで産直で個人のお客さんと多数つながっているという強みを生かすことができれば、今のお客さんがプラスアルファで買いたいものを開発すれば、お客さんもハッピー、六次化も成功という道筋が見えてくる。
あるいは、飲食店に卸していて、、1次加工(カットする等)されたものが実は欲しかった...というニーズを引き出せれば、六次化の要件に当てはまるかは知らないけど、お客さんもハッピー、自農場にもプラスになる。
自分の強みや、今まわりにある...資源と呼ぶべきか環境と呼ぶべきか、色んなものを掘り起こしてみれば、もしかするとワンチャン、六次化に取り組むべき意義が見えてくるかもしれない。
正しい強みの見つけ方なんかは、ボクが教えて欲しいくらい笑
「もしかしたら強みなのかもしれないリスト」を作って、一つ一つ検証するっていうことをしてる。


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