GIGAスクールの本質

新年一発目。
今年もよろしくお願いいたします。

今回はGIGAスクールについて少し書こうと思います。
GIGAスクールのGIGAってGloval and Innovation Gateway for Allの頭文字なんですが、これを知っている教員って案外少ないと思う。
そしてもう一つ「学力を上げるためにICT使う」という誤解。
「コレをやれば学力上がります」なんてものは存在しないんだけど、あたかもそうであるかのような錯覚を持っていたり、逆にそれをわかっているから使わなくても良いという論調だったりする。
そもそもGIGAの本質とは何なのか私見も交えて書いていきたいと思います。

個人的にGIGAの本質は「新学習指導要領の実施ツール」だと思っています。今回の学習指導要領はGIGAなしでは多分実現不可能ですが、GIGA端末やネットワークを活用すれば実現可能なモノとなっています。さらに言えば、今回の学習指導要領ではこれまでの「学校観」「教育観」を変える必要性があるのですが、それを認識できているかどうかが非常に重要だと思っています。
よく「入試が変わらないから教えることは変わらない」と言った論調を見ますが、大学入試も高校入試も大きく変わっています。そこから目を背けていると残念な教育になってしまうのです。

GIGAは「個別最適化」のための非常に重要なツールだと考えています。理解度に差がある、興味関心に差がある、そんな子どもたち全員を1人の教員がフォローするのは無理です。
それ故にGIGA以前は「汎用的な例」を「みんなで一緒に」学んでいたわけですが、それが刺さる子は一部です。それ故に落ちこぼれや、吹きこぼれが発生していました。
GIGAが導入されたことにより子どもたちは「自由に」学ぶことができるようになりました。それとともに教員の役割は変わります。
・子どもたちが自分たちで学べるような力を身につける。
・子どもたちが身につけるべき力を示した上で授業を行う。
・教師は「教える」のではなく「学びを活性化する」
こういったマインドになっている学校は新学習指導要領に対応でき、そこで学んだ子どもたちは20〜30年後世界を背負って立つ人材になると思います。

「ICTを使って学習効果が上がったという事例をもってこい」と言われるのですが、これまでの教育とものさしが変わっている状況なので、単純に比較するのは難しいと思います。
これまでの良い生徒というのは「先生の言うことを聞いて、先生の求める答えを言える生徒」だったと思うのですが、今の教育における正解ではありませんので、比較するのには無理があります。

まとめとしてGIGAは現行指導要領を用いた指導のためのキーコンテンツであるということでまとめたいと思います。
GIGAをないがしろにしているってことは。。。

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