『LOVED 市場を形づくり製品を定着に導くプロダクトマーケティング』を読んでいます。『INSPIRED』や『EMPOWERED』に続くシリーズの一つで、プロダクトマーケティングに焦点を当てた書籍です。
まだ自分自身も咀嚼中の部分はあるのですが、本社からプロダクトマーケティングに関する基本的なことを紹介させていただきつつ、感じたことをメモしておきたいと思います。
まず以下が本書の内容紹介です(Amazonより引用)
プロダクトマーケティングの役割について
まず本書からいくつかプロダクトマーケティングの基本について引用させていただきます。
まずはプロダクトマーケティングの重要性の高まりと、プロダクトマーケティングが答える問いに関する下記の一節です。
次に、プロダクトマーケティングの目的は下記のように定義されています。
更に、プロダクトマーケターの役割は下記の4つに集約されると述べています。
マーケティング(コミュニケーション)とプロダクトマーケティングの違いについては、下記のように言及されています。
感じたこといくつかのメモ
❶ちょうど1年前くらいに自社のプロダクトマーケティング組織の例も含めて下記のような記事を書いてました。
『LOVED』で触れられている内容の一部(上記で引用したような部分)はこの記事で書いていることとほぼ一致している感覚ではありました。
特にプロダクトマーケティング以外のマーケティングチームとのパートナーシップの方法に関しては全く同じスタンスのように映りました。
❷『LOVED』で触れられているプロダクトマーケティングの機能定義はタイミーのそれと比べるとやや広い印象があり、全社としてどうあるべきかのディスカッションをするチェックリストとして有用そうな印象です。
❸上記引用で触れていない部分で、面接の際にスキルセットを測るための質問群も直接的に参考になりそうでした。
❹さいごに、プロダクトマーケティングの話題からはややずれるものの、最もわかりみが深い…と思ったのは、「マーケティングリーダーシップとは、個人としてのマーケティング能力のことではなく、チームのパフォーマンスとそのパフォーマンスをイネーブルメントするあなたの能力のこと」という話の部分で、総じてマーケティングリーダーは「マーケティングの卓越性にこだわるのをやめるべし」という話です。これもまさにマーケティング部署のマネジメントロールの役割として考えていたことであり(個人としての是非は一旦置いておく)、直感に反するし、キャリアの中で葛藤が生まれやすいところではあると思いますが、考えないといけない重要なポイントです。
参考
企業の経営者の方、マーケターの方、プロダクトマネジメントに関わる方の誰が読んでも何かしら学びのある書籍だと思いますで、ぜひご覧ください。今回はこの辺りで。。
📓この記事について
株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
タイミーは、すぐに働けてすぐにお金がもらえるスキマバイトアプリです。