できるけれども諦めなければならないこと
はじめに
テレビでニュースを見ていると最初に報道されるのは、あいかわらず、新型コロナウイルスの話です。北海道は、緊急事態宣言を知事が解除されました。しかし、今のところ、日本国内で一番罹患者数が多い地域です。大丈夫なのでしょうか。緊急事態宣言をしたから患者が減るというわけでもなさそうなのでなんとも言えません。しかし、気になるものですね。
増えるけど減るもの
以前から「シロクマの屑籠」というブログを読んでいます。シロクマこと熊代亨さんが書かれています。気になる記事がいくつもあります。その中の一つに下記の記事があります。
2017年5月の記事です。「三十代から四十代にうつる間に、私は、できることがものすごく増えた。」という書き出しで始まる。
私は、まだ三十代であるが、二十代と比べればできることが増えたことは間違いないと思う。年令を重ねることで知識や経験や人間関係などが増えていきます。しかし、ある年齢から活動時間が短くなります。私は、二十代半ばまでは、ショートスリーパーでした。一日あたり4時間睡眠で生活していました。ですから、20時間は活動時間があります。
しかし、ある年齢を境にして、4時間睡眠では生活できなくなりました。そして、仕事や様々な雑務によって、好きなことができる時間が制限されてきます。
思い返してみれば、高校生までは、親や環境からの制約が強く、「したくでもできないこと」がたくさんありました。「いずれ、それらができるタイミングが来るはず!」と思っていました。それは、きっと、大学生以降で、それらを実現していけるだろうと思っていました。そんな方は、私のほかにはいないだろうか。大学生の仲間たちを見ているとわりと同じようなことを思っていたのかな、と思う場面があったりした気がします。
ブログの著者は、「ただ、できることが増えたけれども、体力や集中力が減った結果として、「できるけれども諦めなければならないこと」が増えた。」とも言われるのだ。
そうだろうな、と思います。結局、やるべきことの優先順位を考えねばならない。そんな中、不毛だと思いながらも、取り組まねばならないことがあるのは、しんどいことだな、と思います。
著者は、こんな言葉でブログの記事の最後を締めている。
「できる事」をどんどん捨てなければ生きていけないのだとしたら、せめて、選ぶべきものをキチンと選んで、選んだからには最善を尽くしていきたい。
・やりたくてたまらないこと。
・やりたくでもできないこと。
・やりたくないのにやらないといけないこと。
・やらざるをえないこと。
そんな中、最善をつくしていきたいものだ。私は、なぜか、こういう記事が好きなんです。なぜなのだろうか。
<追記>
この記事を書いたきっかけは、2020年3月の下記の記事を読んで、リンク先の2017年5月の記事を目にして、いろいろ思い出したからです。
ここにリンクを貼っておきます。