繋がりの本質の話 私の静岡大学で過ごした1年間
3年生を終えて
こんにちは、静岡大学の佐々木です!
社会情勢もあり、卒業シーズンという実感が薄れてしまっています。今までの経験に一旦ピリオドを打って次に進むための重要なステップが、世の中から失われてしまいました。こんなこともあるのだな、と実感しつつ、僕たちが経験したことは、一年後の卒業と社会人生活に向けて振り返りを残さなければ、嫌でも記憶から消えていってしまうのではないかと危惧し、今回は静岡大学で3年生として過ごした一年間を残したいと思います。私の一貫するテーマは、「繋がりの本質」です。
出会いに彩られた一年間
この1年間は大学生活の中で最も多くの人に出会った1年でした。前回記事にした「学生歌企画」、「就活合宿2021」を筆頭に、常に人に支えて頂いた1年でもありました。僕も誰かの力になれていれば、そんなことを願っています。
就活に向けて自己分析という名目でこれまでの人生を振り返っている最中ですが、やはり大学生活途中までの私は独りよがりなところが強かったかと思います。自分が頑張れればいい、自分の結果が出ればいい。そんな精神で結果を出しても、ときに空虚な気持ちになることもありました。
喜びとか幸せは共有できる人がいて初めて心の中で形になると、今は思えます。それは、この1年間で私を支えてくれた仲間一人ひとりが教えてくれたことです。大学生活最後の1年間は、そんな人たちに自分は何ができるだろうか、そんなことを考えながら周りの仲間たちに向き合っていく姿勢を崩さずに、幸せな、分かち合える有終の美を飾ると宣言します。
学生歌企画
これは3年生として最初のチャレンジでした。とても大変で、しかしとても楽しかった企画でした。
https://youtu.be/LK60PeB74ag
静岡大学の学生歌ミュージックビデオを作ったら人生が変わった話|Yuki Sasaki SHIZUOKA UNIVERSITY #note https://note.com/shizuniv_yuki/n/n7d87bd4dbb66
noteにも書かせていただきましたが、個人的なテーマは「どれだけ多くの人とワクワクできるか、そして形に残せるか」でした。結果としてOBグリークラブの方や岳陵会の方、世代を超えた繋がりが生まれたことも感慨深いです。企画メンバーとはこれからもいろいろなやり取りを通じてご縁を深めたいと思います。
就活合宿2021 in Shizuoka
これは現在進行形の話でもあるのですが、3年生としては就活に向けて本格的に動き出した1年間でもありました。
夏は旅行会社のインターンや海外向け事業のインターンなど、「英語と海外」という軸でキャリアを進めようとしていました。今も海外の人と関わることはキャリアの中に織り交ぜていきたいとは思っていますが、最も根本にある軸は「人との繋がり」なのかなと今は思います。海外の人と関わりたいことも、英語を学ぶことも、より多くの人と繋がり認め合う喜びを感じたいからと今は胸を張って言えます。
就活に向けての合宿は前回の記事にも書きましたが、初めて複数人でゼロから立ち上げた企画です。全員が力を合わせ、この経験を胸に就活を乗り越え、幸せな人生へ繋いでくれることが一番の喜びです。もちろん私も頑張らないと…(笑)
就活と人生と繋がりの話 就活合宿2021を開いて|Yuki Sasaki SHIZUOKA UNIVERSITY #note https://note.com/shizuniv_yuki/n/nabce00369e31
ゼミ研究
ゼミに関しては岳陵会ブログに書かせていただきました。
http://e-gaku.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=757
現在の研究テーマは、要約すると「3世代のアメリカ詩人における水の表現とその社会的背景」です。中でも心に残っているのはウォルト・ホイットマンです。彼はアメリカ詩の中心に立っている人物であり、アメリカという国のアイデンティティを詩の中に確立させた偉大な人物でもあります。
彼の詩には、アメリカという国が様々な人々がいるからこそ成り立っているという民主主義的な視点が含まれています。私が扱っている"Crossing Brooklyn Ferry"という詩からは、そんな様々な人々が行き交う社会を川辺から俯瞰しながら、未来の読者に向けて希望を歌っているホイットマンの喜びが伝わります。川の流れにことばを乗せて、未来に対して歌うことと詩を遺すという行為の意義がオーバーラップする優れた作品です。
これから静岡大学に来る今年の1年生達には、入学式はありません。希望や不安をごちゃまぜにして胸にしまい、後輩として入学してきてくれる彼らに、私達は何が残せるのだろう。そんな身近な話題も考えてしまう作品でした。来年はゼミ担当教員の方が変わりますが、テーマは変わらずに今の生活と照らし合わせながら、文学の可能性に浸って行きたいと思います。
岳陵会のリポーターとして
ゼミの件で少し触れましたが、岳陵会を通じての出会いもたくさん経験させていただきました。リポーターとしても、自分の書いたものを通じていろいろな人に認知していただいた幸せを噛み締めています。改めて自分自身の振り返りのためにこの一年間で書いた記事をまとめさせていただきます。
①「新レポーターの佐々木勇輝です!」
http://e-gaku.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=738
②「学生と大人を繋ぐ 小二田先生との出会い」
http://e-gaku.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=740
③「カレーで出会いを創造する 相馬大和君との出会い」
http://e-gaku.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=742
④「われら若人① 企画の仲間たちとの出会い」
http://e-gaku.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=748
⑤「われら若人② OBグリークラブとの繋がり」
http://e-gaku.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=754
⑥「出会いと学問と英語 1年間のゼミ研究を通じて」
http://e-gaku.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=757
今改めて振り返ってみても、様々な経験をさせていただきました。改めまして関わっていただいたすべての方に感謝申し上げます。
企画を通じて何度か岳陵会の方にも私や企画について記事を書いていただいたので、紹介させていただきます。
①静大祭② 岳陵会カフェと「われら若人」
http://e-gaku.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=753
②「在校生からのお知らせ(10/25掲載)」をみてhttp://e-gaku.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=756
素晴らしい文章をありがとうございました。自分のしたことが周りで形になっていく幸せを読ませていただくたびに感じます。
静岡大学という場所
こんな1年間を過ごすことができたのも、静岡大学という場所を選んだからです。私にとっての静岡大学ということばの定義は、目には見えないかけがえのない仲間やご縁の繋がりです。今の個と分断の時代には、そんな感覚が日々薄れてしまっているような気がしてなりません。各々が好き勝手に相手を傷つけあい、孤立していく人々が増えています。なんのための情報技術なのか、時代なのか、そんな課題にも目を向けてこれからは過ごしていかなければと思います。
改めまして、この1年間関わっていただいたすべての方と繋がりに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。
静岡大学のシンボルのこの塔、実は浜松キャンパスとお互いに向き合っています。互いに向き合える繋がりを目指して、まずはあと1年間頑張ります。
2020/03/15