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記憶/時間旅行

「姉ちゃん、まだ寝てて良い?
なんかシンドイねん」

朝方トイレに起きた母の言葉

朝の5時45分…

「まだ早いし寝てて良いよ」

『あれ?姉ちゃん?』…
応えてもなお、呆けた顔で立ってる母

「おばあちゃん…母ちゃんや他の人はどこにいるん?」

あぁ~過去に時間旅行中だなぁ

もう一度寝かしつけるため
部屋に一緒に行き
話の続きをし落ち着かせる

今朝の母は娘の頃のようだ
私は母の姉

「そっかそっか混乱してるねぇ」
「今は2人暮らしやで」
「あなたは89才」
「私はあなたの娘だよ」

母が驚く( ;´・ω・`)

少し話してると落ち着いたので
「今日はお休みで何処にも行かないから ゆっくり寝てね!」と説明した

ベッドに再び入ったのを確認し
自室に戻り私も休む事に…したが…
結局10分間隔で母が起き出しては私を探すので断念

途中から私が娘である事は思い出したようだけど…

最近の母は、短期記憶健忘だけでなく時間旅行を時々する…
どんどん進行し状態が複雑になる

私を忘れてしまう時間も増えた
いつまで「娘」で居られるのだろう


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