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ぶつかる喜怒哀楽

認知症の母の言動にイチイチ反応するのは介護者として駄目なのはわかる

それでも時に爆発する!!

まるで時限爆弾が作動したみたいに
怒りや悲しみが止められない

苛々し、声を荒らげ
泣いて喚いて傷つけ合う

母の介護が始まった頃
末期癌の兄が一緒に居てくれて
愚痴を聞いてくれた
時には癌の兄が母の世話をしてくれた

その兄も1年4ヶ月の闘病の末
私を置いて旅立ってしまった

癌の発覚当初から転移があり、ステージ4だったし、覚悟はしていたものの兄を亡くしたのは同時に私の精神的支えを失くした事になった

母は認知症だから、何も覚えていない
私がどれだけ傷ついても覚えていない
私を困らせても、怒らせても、泣かしても何もかも覚えていない

沢山の借金を抱え必死で働き
母を在宅で介護する現実

目の前にいる私が娘だとわからない
ワガママを繰り返し言い始める

独りで寝るのは寂しい
"こんな部屋"で寝るのか?

沢山のワガママ発言の中の
"こんな部屋"にカチンとくる
爆弾に繋がる導火線だ

一生懸命探した部屋
維持するのも必死!

実家を亡くなった兄の商売の借金の抵当でカタに取られ…已む無く手放し…認知症の母を抱えて追い出され、急遽アパートを探し。

短期間で入居審査OKをくれるところ
年寄り入居可
階段が無理(一階の部屋)
仏壇と母と私が引っ越せる広さ間取り
車庫スペースも借りられる部屋
介護サービス区域が変わらない住所
決め手は家賃(払える範囲)

毎月、介護費用で母の僅かな年金は消えてしまう

家賃、医療費、生活費…
(私自身の医療費も)

経済的余裕のなさが、優しさを私から奪ってしまう

"こんな部屋"でも必死で用意したんだよ、一生懸命維持してるんだよ!
って怒りと悲しみに支配されてしまう

優しくない娘でごめんね、ママ

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