大阪・大栄湯さん (東成区の銭湯)
ちょっとおもしろい住宅街の銭湯。大きく栄える湯と書く。地域の皆さまに愛されている、コンパクトお風呂屋さんです。
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大栄湯(だいえいゆ)さん
大阪市東成区。ちっちゃい区ですが歴史は深い。大手企業・ノートのコクヨ本社があり、森下仁丹の住所表示板などが残っているエリアです。
東成区は戦前、軍需工場のおひざもと。いまでも被服製造業・鉄工所など町工場もたくさんあるのです。
なので、職人さんも多く、仕事のあとのおふろはマスト。ちっちゃいけど「大きく栄えている銭湯」……それが大栄湯さんです。
もより駅は……
●近鉄電車・今里《いまざと》駅
●大阪メトロ・新深江《しんふかえ》駅
各駅・徒歩約5分
◆オマケ・東成区はいいところ◆
大栄湯さんのある大今里エリアは、近鉄電車の線路の北側。生野区に隣接しています。
昭和のはじめ、大阪の郊外だったこの地に落語家があつまり、暮らしていた「落語荘」もありました。
かつては吉本興業のビルもあり現在は、おおきなマンションになっています。マンションのすぐそばの大栄湯さん。芸人さんも入浴したことでしょう。
いやしのイラスト
大栄湯さんのマスコットキャラクター。妖精なのか、むかしなつかし「のりピー画」(古くてすみません)のようなイラストがあります。
脱衣場のロッカーの真ん中の段をパカッと開けると、イラストがこんにちは。ロッカーの奥面にイラストが貼りつけてあります。
それぞれ、大栄湯さんの湯にぷかりと浸かってたり、マッサージ器でカラダをもまれ「あ"あ"あ"ぁ"~~」っとなっていたり。
見ているとほっこりします。脱衣所なので撮影できませんので、あしからず。素人っぽく、シンプル脱力感があるイラストは疲れたら見に行きたくなります。
999タイル
コンパクトな浴室。2階にサウナがあります。浴室入り口には、オリジナル・キャラクターが銭湯マナーをやさしく教えているイラストも。
「おしっこと、うんこのでるところを、まずあらってから……」というように。
薬湯のような湯船を発見。茶色い色。説明書きに「999タイル」と書いてあります。マンガの「銀河鉄道999」かと思いました。これは、恵那ラジウムの湯。有名な岐阜県の温泉。
大阪には、ラジウム湯・ラドン湯なる湯船がある銭湯も多々あります。もちろん天然温泉ではありません。
湯船に鉱石を沈めたり、ラドン発生装置をもちいての、人工ラジウム湯です。
大栄湯さんはラジウム鉱石をタイルに練り込んだオリジナル。
わたしは、ぬるめのお湯だと思ってゆるりと浸かっていました。かなりあったまります。湯あがりは、湯冷めしにくくポカポカ持続します。(個人の感想です)
冬至のゆず風呂
大栄湯さんも常連さんが多くて、皆さま楽しげに入浴されています。ぷかぷか洗濯ネットに入ったゆずも楽しそう。どこの銭湯でもネットに入っています。
銭湯で浮いている果実をつぶすと、皮や種、果実が銭湯の設備・ろ過器に詰まるそうです。つぶさずに、いい香りのリフレッシュ効果を、楽しみましょう。
つぎは、2(ふ)月6(ろ)日・風呂の日です。たしか、ボンタン風呂。季節の湯があり、四季がある、まちの銭湯をたいせつに。
今年の銭湯ふりかえり
今年も銭湯で、ぽっかぽか
ボンタン湯・しょうぶ湯・りんご湯……
食品ロスや廃棄をなくし、各銭湯が、くふうして薬湯・かわり湯をしている大阪銭湯。
ことしは490円から520円になったけれど。
たのしいイベント、パンダ湯・地サイダー・グッズの展示や物販。
すこしでも応援します。
年末も、おおきなおふろざんまい。
みなさま、
いつも「土曜日の銭湯」の投稿をこらんくださり、
ほんとうに感謝しております。
いつも こころに うるおいを
水分補給もわすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。