茶吉庵さん・築280年の空間 (大阪府 八尾市)
大阪府八尾市・恩智にある築250年のお屋敷。
オーナー萩原家は代々「茶屋 吉兵衛」の屋号で、名産品・河内木綿の問屋業をいとなみました。
現在は、茶吉庵 (ちゃきちあん)となり地域のランドマークになっています。
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茶吉庵 (ちゃきちあん)さん
もより駅は……
●近鉄南大阪線恩智駅…徒歩約7分。
茶吉庵さんの施設と概要
■■ 施設 ■■
■ゆくるカフェ■美術ギャラリー■
■中庭テラス■レンタル■
■陶芸教室■カルチャー倶楽部■など
近鉄・恩智(おんぢ)駅より恩智神社をめざして坂道をのぼる。東高野街道との交差点にある、むかしのたてもの。それが茶吉庵さんです。
近鉄・恩智駅かいわいは、のんびりしたまち。あれっ、この新鮮な感じ。
はじめてかもしれない。
外国人がいない静かさなんて。
かなり、おおきなたてもの。古民家というより、お屋敷。
「ゆくるカフェ」を内包した、ぜいたくな空間。
萩原家住宅・国登録有形文化財。
今回は、たてもの中心のおはなし。
かつて河内国(かわちのくに)とよばれた八尾市・恩智。すこしむかしをのぞいてみましょう。
八尾市の名産・河内木綿(かわちもめん)
●八尾市は、どんなところ●
河内国・恩智村。
かつて農村地帯で、木綿(もめん)を産出。正確な綿作・織作のはじまりは不明です。
戦国・慶長のころには、綿の良品・名産品として河内木綿(かわちもめん)とよばれるように。
江戸時代、古代より水害の多い大和川をまっすぐにする改修工事・川の付け替えがおこなわれる。
そして河川あとの空き地にも、木綿(もめん)の栽培を開始、河内木綿のさらなる発展となりました。
茶屋 吉兵衛(ちゃや きちべえ)さん
綿をつくる綿作。農村の農閑期のしごととして、綿打(めんうち)・糸つむぎ・はたおり、などの綿織(めんおり)。また染める工程もあります。
いろいろな作業をたばね、諸国の商人に売る綿問屋。
恩智で河内木綿の問屋・織元業をしていたのが萩原家。山根木組(やまんねきぐみ)・屋号を「茶屋 吉兵衛」といいました。
河内木綿の特徴は、厚地で丈夫。
国登録有形文化財
河内木綿・はたおり機は「チョンコ機」「バッタン機」とよばれる足踏みの手織り機を使用していました。
明治になり外国製・はたおり機が輸入され、廃業する織屋も増えます。
明治末期に新式の機械織りで機屋(はたや)を始めた萩原家。
時代とともにあゆんだ「茶屋 吉兵衛」は19代目までつづきましたが、1993年に撤退。
おおきなお屋敷。地元では「茶吉さん」と親しまれて現在にいたります。
りっぱな調度品の展示。
萩原家19代目オーナーさん、一時は屋敷の解体を考えたそうです。地域のひとびとの応援もあり、国登録有形文化財として再出発。
改修して地域おこし・芸術家の発表・カルチャー倶楽部・活動の拠点として開放されています。
ゆくるカフェさんで購入のドリンク・フードは中庭テラスでいただくこともできますよ。
手ぶらBBQ(バーベキュー)など各種パーティ―も開催可能。
写真撮影はOKですが、ほかのお客さまが入らぬように。
動画撮影の際は、貸し切りでどうぞ。
レンタル・予約、くわしくは、茶吉庵さんサイトをごらんください。
ステキな空間です。いつまでも。
【参考文献】
『 河内木綿史』武藤善人著
【参考サイト】
大阪府八尾市公式サイト
茶吉庵公式サイト
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。