真夜中の微熱におかされて
声なき人の哭く声は
魂の水に酔いどれて
忘れてしまった朝に聞く
街灯の灯りの真下では
照らし出された花を見て
枯れ往く前の散り際の
激しき色に目もくらみ
路上の光が照らし出す
刹那の夢に苦しんで
タイヤの轍にころげては
見上げる場所も見当たらず
全て愛せと人がいう
愛とは何かと人が問う
誠実、真実、虚実には
答えの価値はいかほどか
身を売る女がつぶやいた
心までは売ってない
詩人の心はいかほどか
詩人の叫びは真実か
時計の針が抱き合った
12の夜に憧れて
真夜中の意味を探しては
魂を吐き出す者たちよ
全て愛せと人がいう
愛とはなにかと人が問う
魂さえもさらけだし
今夜も娼婦を夢に抱く
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