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まち歩きの面白がり方

0歳の子供とほぼ毎日散歩をしている私。その経験から、「ベビーカーでのお散歩から見えてきたウォーカブルなまちとは?」を書いてみたわけなんですが。

「自分でまちを歩くことを面白がれる」人が多くなると、歩きたくなるまち、良いまちになるんじゃないかな〜。

その最後に、こんなことを書いたので、今回はまち歩きの面白がり方について、まとめてみようと思います。(完全なる私見ですよ)


まち歩きの面白がり方①<速度を落とす>

まず、ゆっくり歩いてみてください。

いつもの速度の半分〜3分の2くらいの感覚です。それだけで見えてくるものが違います。
そういう意味では、ベビーカーは強制的にゆっくり歩きになるので、丁度良いです。子供が歩けるようになったら一緒にゆっくり歩くのも良いかもしれません。(歩けるようになったら目が離せなくなって、周りの景色どころじゃないよ!という声が聞こえてきそうですが笑)

そもそも歩いてないよ〜という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、ちょっと意識して数時間だけで良いのでやってみて!
いつも車の人は自転車。自転車の人は歩き。そんなイメージで速度を落としてみると、見える景色が変わり、今まで見えていなかったたくさんのものが見えてくるようになります。


これら↓は私が普段ランニングで走っている川沿いで見つけたものたちです。実は先日走り過ぎて膝が痛くなったので、途中から走るのをやめてゆっくり歩いていると、こんなものを発見しました。

木に小さなプレートが付いているの、気づいてなかった!
しかも、この木でっかいし苔生しててめっちゃかっこいいじゃん。

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ベンチの背もたれにこんなものが。「思い出ベンチ」とは?「長寿応援ポイント」とは??気になって仕方ない。

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ベンチあるよね〜と前から思ってたけど、よく見るとチーズみたいに見えてきた!(パルミジャーノレッジャーノですね)

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まち歩きの面白がり方②<収集する>

次に、何かテーマを決めて集めてみてください。

速度を落として歩き、いろんなものが目に入ってくると、「なんかこの辺りって○○が沢山ある気がする」という何かが見えてきます。
その”○○”の中で一番気になったものを決め、さらに他にも同じようなものがないか、探しながら歩いてみるんです。

例えば、
・美味しいお店(パン屋さん、カフェなど)
・カワイイ動物(いつもいるネコ、散歩中の芝犬、川にいる鴨など)
・面白い地面や壁(マンホールの柄、舗装、壁画やシャッター画など)

見つけたらぜひ写真に撮ってコレクションしてください。
こんなことをしていると、”自分的まちの特徴”が見えてきます。
個人的には、マニアックなものであればあるほど面白がりポイントが高いと思ってます。細かすぎて伝わらないくらいの。

まだまだマニアックとは言えませんが、私のコレクション↓をご紹介。

杉並区保存樹木たち
歩いていると、大きな木が多いことに気づきまして。そしてよく見たら「杉並区保存木」「貴重木」などと書かれたプレートが付いている大木が多いんです。
調べてみると、保護樹木等指定制度というものでした。

区内に残された貴重なみどりを、区民共有の財産として保全することを目的として、樹木などの所有者の協力を得て「保護樹木等指定制度」を実施しています。

まちの魅力の一つになっている「みどり」を守っていこうという仕組みなんですね。めっちゃ良いじゃん!

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■柑橘類の木
この辺りは家の庭木として柑橘類の木が多い気がして。
個人宅のため写真が撮りにくく、あまりコレクションしにくいのですが、葉っぱの緑とオレンジと空の青のコントラストが良い雰囲気出してるんですよね。

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■いろんな舗装
地面に注目したことはあまりなかったんですが、子供とベビーカーでお散歩していると地面のボコボコと子供の機嫌が比例するので、気にするようになりました。

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まち歩きの面白がり方③<発信・共有する>

写真に撮ったコレクションをSNSなどで投稿し、まちの誰かと共有してみてください。

そうすることで、「それならここにもあるよ!」とか情報が集まってきたり、「そんな変なものあったんだ。知らなかった。今度探してみよう」と誰かの心に残ったり。

そんなわけで、Facebookグループに先ほどコレクションしていた柑橘類の木について投稿してみました。↓
そうすると、いいねが93件、コメントが34件も!嬉しい!!

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・お隣の家に柑橘類の木があり、毎年おすそ分けをもらっている
・「ご自由にどうぞ」と柑橘を並べてくれる家があり、お礼に子供とクッキーを届けたことがある
・柑橘系の植物で育つアゲハチョウの幼虫がよく育つため、初夏には綺麗なアゲハチョウが多く飛ぶ
こんなエピソードを教えてもらいましたよ。
今度はアゲハチョウのコレクションをしようかな。


最後に

こんなことをしていると、「自分でまちを歩くことを面白がれる」人が少しずつ増えていくような気がしています。
誰かに「歩きたくなるまち」にしてもらうのを待つんじゃなくて、自発的に面白がってみると愛着が湧き、いわゆるシビックプライドが醸成されると思うんです。

歩きたくなるまち、良いまちは自分でもつくれるよ。
できることからやってみようよ。
というお話でした。


(2021.4.7追記)
↑これは、ウォーカブルなまちづくりのための「人」からのアプローチですね。(繭子ちゃんから言われてなるほど!と思ったので追記です)
個性のないまちに見えていたとしても、まち歩きを面白がることで、自分なりのオリジナリティ溢れるまちの特徴を見つける。
周りの人たちに発信することで、まちの個性を感じる人が増え、大事にできる人が増える。
そんな人が増えていくとウォーカブルなまちになっていくんだと思います。


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岡 志津
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