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免疫力を上げる講座(1)~コロナと不安を和らげるツボ

<要約>
過度なストレスは人体に影響を与え、免疫力が下がるとされています。コロナウイルス拡大のニュースは私たちに不安を与え、過度なストレスになります。東洋医学のツボにはストレスを軽減するツボがあります。今回は「内関(ないかん)」というツボを押すことで、ストレスを軽減し、免疫力が下がらないようにする方法をご紹介します。

1.不安が身体に与える影響

新型コロナウイルスの感染で不安が不安を呼ぶ状況になっています。毎日毎日テレビやネットのニュースで、感染拡大、死亡〇人、緊急事態、と言われると、だれでも不安になりますよね。

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不安は身体にとってはストレスとなります。

ストレスとは、ハンス・セリエ博士の提唱した「ストレス学説」が元になった考え方で、私も学生時代「はりきゅう理論」という教科で習いました。

はり

実は”はり”や”お灸”の治療は、ストレスを緩和する力があるので、学校でストレスについて学ぶのです。

難しい話は抜きにして、簡単に言うと、このストレス学説では、過度なストレスは人間の副腎皮質に影響を与えるとしています。

そしてこの副腎皮質から出るホルモンは免疫力と密接な関係があるので、ストレスが強いと免疫力が下がると考えます。

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現在のこの不安が世界中に満ちている状況は、ウイルス感染予防にとっては決して良い事ではありません。

楽観主義の私も、さすがに毎日毎日感染拡大のニュースや死亡した数を見せられると不安になってきたので、自分なりに調べてみました。

そうしたら、少し不安が減ったので、今回はそれを共有したいと思います。

人間は未知のものに恐怖を覚えます。

敵を知れば不安は減るのです。

まずは敵を知ることから始めましょう!

2.コロナウイルスとは

コロナウイルスとは、人に蔓延している風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類が確認されています。

人に日常的に感染する4種類のコロナウイルスは、風邪の10~15%(流行期35%)を占めていて、冬季に流行のピークが見られます。そして多くの感染者は軽症で済みますが、高熱を引き起こすこともあります。

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いわゆる普通の風邪の10~35%はコロナウイルスが原因なのです。(新型が安全だと言っているわけではもちろんありませんが、よくある風邪の仲間であることは知っていても良いかと思います。)

そして動物から感染する重症肺炎ウイルスは、SARSとMERSの2種類で、こちらは流行した時にニュースでもかなり報道されたのでご存知だと思います。

<参考文献>
国立感染症研究所「ヒトに感染するコロナウイルス」

3.新型コロナウイルス

今回の新型コロナウイルスは、上記のコロナウイルスに新しく加わったもので、未知のウイルスであり、未知であるが故に恐怖を覚えます。

しかし、前回のブログでも書きましたが、今回のコロナウィルスは、ウィルス自体の力は「インフルエンザと同程度であり、感染しても症状が出ないか、少し長めの呼吸器の症状が出て完治すると予想されています。(東京都医師会感染症危機管理対策協議会 の発表による(2020 年 2 月 13 日)
これは現時点(2020年3月2日)時点での東京都医師会の正式見解です。

新型であること、感染力が強いこと、さらに誰も免疫を持っていない関係で、感染する確率が高いこと、そしてお年寄りや病気を持っている人で、抵抗力が弱い人は重症化することがあること、そして感染者が増えると医療崩壊が起こる可能性が大きいので注意を呼び掛けています。

以上のことから、少しだけ不安が解消される要素として、

もしあなたが、高齢者や病気を持っていて抵抗力が落ちている人でなければ、感染しても症状が出ないか、少し長めの呼吸器症状がでるだけである。 →いわゆる自分が死ぬ病気ではない

ただし、自分が感染源になってしまう可能性が非常に高い!

特に、周りにお年寄りや免疫力(抵抗力)の低い人が居るご家庭は特に特に注意が必要です。世界中の感染拡大に手を貸してしまわないように、最善の努力はするべきです。

そこで、感染しないためには、自分が感染していると考えて行動しうつさない努力と自分の免疫力(抵抗力)を上げることが重要です。

3.不安を和らげるツボ(1)

東洋医学で使用する経穴(いわゆるツボのことです)には様々な効果があります。ツボの中には不安を和らげるツボもいくつか存在します。

1で説明した様に、不安は免疫力を下げる働きがあります。免疫力を上げるツボは今後ご紹介するとして、今回は不安を和らげるツボをご紹介することで、免疫力を下げない努力をしていきましょう。

(1)不安を和らげるツボ 内関(ないかん)

内関というツボは、心臓と関係するツボで、不整脈や心疾患に効果があるのですが、精神的な疾患にも効果があり、さらに呼吸を深くする効果があります。

不安を和らげるという意味では、心に対する効果あることと、呼吸を深くすることが、心をリラックスさせ、副交感神経を優位にしてくれる効果があります。リラックスすれば、免疫力が下がることはありません。

(2)内関の位置

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腕の内側で、手首から指3本分の位置。腕の真ん中にあります。(赤い印の場所)
押すと痛みや「うっ」とくる感覚があるところにやると効果的です。

(3)押し方

親指で「うっ」とくる方向にゆっくり呼吸をしながら、ゆっくりと10回押し、30秒休む。これを3回繰り返してみて下さい。

私はこのツボに開業以来本当に助けられ、患者さんの治療、家族の治療、セミナーや授業でも本当に良く使っているツボです。

呼吸が深くなり、過度な緊張が和らぎます。

ぜひ一度試してみて下さい。

4.まとめ

過度の不安は免疫力を下げることに繋がります。不安を和らげるには正確な情報を知る事、そしてツボ療法も効果があります。今回はコロナウイルスの特徴を知って過度に怖がらないことと、内関というツボを押して不安を和らげ、免疫力を下げないようにしましょう!


※コロナウイルスに関しては最新の情報が出たら随時修正するつもりですが、もし記事の内容で間違えていること等がございましたらご指摘下さい。よろしくお願いします。



<執筆>
表参道鍼灸マッサージ治療室自然なからだ
院長 手塚幸忠(てづかゆきただ)
《東洋医学とツボの専門家》
 新医協東京支部鍼灸部会 会長/臨床実技講座講師
 東洋医学臨床勉強会 会長
 一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会理事
 関東医療学園 関東鍼灸専門学校 講師
 日本伝統鍼灸学会 学術部
 全日本鍼灸学会会員
 健康経営アドバイザー


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