最高の成果を生み出す ビジネススキル・プリンシプル

最高の成果を生み出す ビジネススキル・プリンシプル

中尾 隆一郎 フォレスト出版


内容


仕事の成果は「最も弱いスキル」に影響される

仕事で「成果」を挙げるには、
様々な知識や「スキル」が必要です。
そして仕事の「成果」は、
その仕事に必要な「スキル」のうち、
最も弱いスキルに影響されます。

例えば、提案営業職には

「プレゼンテーション力」
「クロージング力」
「ヒヤリング力」

という3つのスキルが必要です。
それぞれ10点満点中5点のスキルが必要だとします。
ある営業メンバーAさんのスキルレベルが、

プレゼンテーション力 5点
クロージング力 8点
ヒヤリング力 3点

だとします。
すると営業成績は、最も点数の低い
ヒヤリング力3点の影響を強く受け、
結果3点レベルの売上結果になるのです。

ビジネススキルは総合的に身につけなければNG

Aさんのプレゼンテーション力は
5点なので問題ありません。
クロージング力は8点なのでかなりのレベルです。
しかし、ヒヤリング力3点に足を引っ張られて、
3点レベルの売上結果しか出せないのです。

これはビジネス書のベストセラー『ザ・ゴール』の
エリヤフ・ゴールドラット教授が提唱している
「制約条件理論」の著者なりの解釈が根拠です。

制約条件理論では、
「もっとも弱いところ(制約条件)を守ると、
総合して強くなる」といっています。
その1番弱いところが、上記の提案営業職の例では
「ヒヤリング力3点」にあたるのです。

つまり、仕事で成果を上げるためには、
様々なスキルがある一定レベル必要なのです。
特に変化が大きく、業務が複雑になってくると、
ますます多様なスキルが必要になってきます。

必須ビジネススキルの原理原則を78に抽出!

本書はリクルートに29年間勤め、
リクルートの業績拡大に貢献した著者が
自身のチームメンバー、プロジェクトのスタッフに
これまでひたすら伝授し、実践し、磨き続けてきた
(いわば社外秘の)現場叩き上げの
78のビジネススキルをまとめたものです。

少し欲張ったので分厚い本になりましたが
興味を持ったページだけ読んでも
内容が理解できる構成にしています。
気になるところから読み進めてみてください。

全ビジネスパーソン必携。

本書の目次

第1章 ROIを意識して生産性を上げる
第2章 最強のフレームワークを使って思考を磨く
第3章 数字を使いこなして判断する
第4章 思考と行動のルーティンを変える
第5章 事象の裏側を探って仕事のレイヤーを上げる
第6章 マネジメントの原理原則を身につける
第7章 さらにレベルアップするためのスマート・スキル
   ~ものの見方を変えてみよう~
第8章 マネジメントに役立つ厳選名著17選

感想・気付き


必ずしもこの本の感想・気付きではありません。

本を読む際にはすべてを読む必要がない。
自分にとって必要なところだけを読んで、実行すればよい。
私が気になっている方からも、そう言われ続けてきています。

本は紙が良いか、電子書籍が良いか、と聞かれることが多い。
人や用途にもよるでしょう。
電車に乗っているときに読む、自宅で読む。
目次の書かれ方によっても異なります。

ただ、いろいろ使ってみると、
 ビジネス書は、紙。
 小説やコミックは、電子書籍。
という感じでした。

基本は紙で読む。
しかし、何度も読む価値がある本は電子書籍で買う。
そんな方もいらっしゃいました。


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