うさきとり

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最近の記事

WIXOSSソロモード案「サーバントを従える夢限ちゃんを倒そう」ver.1

※これは二次創作であり、今回考案したソロモードのバックストーリーです。やり方だけを知りたい方は一番下までスクロールしてください。 ※考案しただけで、精度は高くありません。公式でソロモードがあるわけでもないので、理想はやはり対人戦です。 午前中の都内のとあるカフェ。 一般的なセレクター、るう子と、その友達タマが座っている。 るう子「はぁ~。今日も寝不足だよぉ。毎晩毎晩『slay the spire』やっちゃって、仕事中も眠くて眠くて。もうコーヒーがないと生きてけないよ」 h

    • エッセイ「けん玉と父親」

      前編「検定とその後」    十二月。僕はけん玉検定一級を受検した。  日本けん玉協会がオンラインショップで販売している、「けん玉検定をZoom会議で受けられる権利」を税込み千円で購入し、当日は「灯台ができれば一級に合格できるんですけど、なかなか成功しなくて」という事前連絡を済ませた上で、無理かもなという姿勢で臨んだ。  日曜日の夕方、晩御飯の支度を済ませた十七時。パソコンを起動して準備を進める。オンライン上の自分の名前が「クレイジー・マングース」というふざけたものになっている

      • 短編ホラー「霊感」

         これは僕が体験した話というよりかは、僕の彼女が体験した話です。  僕は一時期、大阪の都心部の学校に勤めていました。帰り道にはショッピングモールやらカフェやらがたくさんあって、僕はいつも、ゲームセンターに寄って帰っていました。正確に言うと、天王寺のキューズモール周辺にある小さなゲームセンターです。ショッピングモールというよりかは、ショッピングセンターと言うに相応しい昭和な建物の四階にあります。僕はそこに半年間通い詰めました。  ある日、遠距離恋愛中の彼女が今年の冬も大阪に来る

        • 短編ホラー「生駒山」

           これは、僕の友達が実際に体験した話です。皆さんは、生駒山って知ってますか? 大阪の東側にある山なんですが、有名な心霊スポットなんです。あぁ、その山全体ではなくて、山道の途中にある「生駒山トンネル」です。お札が貼られていたり、立ち入り禁止の場所があるそうです。  友達は、その生駒山の北にある交野市というところに住んでいるのですが、本当に何もない田舎で、いつも遊ぶ場所に困っていました。  夏休みに退屈していたその友達は、一緒にいた友人二人に、生駒山トンネルに行ってみないかと提案

          短編ホラー「足音」

           これは私が大学生だった頃に経験した話です。当時私はカラオケ店でバイトをしていました。  その日は7月上旬で、大学生は夏休みに入っていて、しかし中高生はまだ授業期間という、そんな時期でした。中高生がいないとカラオケ店の平日というのは、おじいちゃんおばあちゃんの溜まり場になります。学生の相手よりも楽なんじゃないかと思われるかもしれませんが、何せ彼らは機械に弱く、曲を入れるタッチパネルであったり、冷房を入れるリモコンさえも扱えず、たびたびフロントに電話を入れてきます。   そして

          短編ホラー「足音」

          小説「更新」

           鏡に映った自分の顔は、よく見ると左右非対称だった。  絵本から学んだような薄茶の髪は、幼稚で古臭く、薄ピンクの縁なしメガネも、こめかみ辺りの輪郭を歪めるだけでおしゃれとは言い難い。美しくない。それは恥ではなかったが、今の私にとっては生きる価値を貶めるほどの重大な欠陥だった。アンバランスに傾く眉と、左右それぞれで揃わない口角を眺めていると、自分が出来損ないのアンドロイドのように思えてくる。失恋したら泣くものだ、悲しくはないのか、好きではなかったのか。ただの上司ではなかったはず

          小説「更新」

          noteの目的

          自分のブログに掲載している作品を、こちらにも転載していきます。 自分のブログ「メメントモリ(死を想え)」 http://suicideusadei.blog.jp/