小型犬の高齢の心臓病
小型犬で多い心臓病が、僧帽弁閉鎖不全症って言う病気になる。
左の心臓の心室と心房の間に僧帽弁って言う弁があって
その弁がちゃんと閉まることで
全身に血液を回すことができるのさ。
この僧帽弁がちゃんと閉まらなくなったり、弁の形が悪くなることで
血液を全身に送る時に心室から心房に漏れちゃうと、全身に回る血液が少なくなって、肺に溜まっちゃう病気。
高齢になると多くなる病気なんだけど
7、8歳からなるのと12、13歳からなるのでは、ちょっと違ってくる。
持ちが違うのはもちろんなんだけど、7、8歳ぐらいだと
心臓も犬もまだまだ元気で活動も活発なので、漏れる速度も速くて
漏れる速度が速いと圧力が高くなって、肺水腫になりやすい。
肺水腫になると亡くなる危険性も高くなるのさ。
12、13歳ぐらいの心臓になると心臓の老化も始まっているし
それほど激しく遊ばなくなっていて、活動も活発ではなくなって
漏れる速度が遅くて、肺水腫になりにくかったりするのさ。
なので、同じ僧帽弁閉鎖不全症でも、いつなるのかによっても違ってくるんよ。
僧帽弁閉鎖不全症はステージ分類して、ステージ2から治療をしていくんだけど
同じステージ2でも、若い子のステージ2と高齢の子のステージ2では、違ってくる。
なので、若い子の僧帽弁閉鎖不全症はなるべく早く治療を開始することが大事になる。
はやく治療を始めることで、漏れる速度を抑えて、肺水腫にならないようにしていくことが大切なのさ。
小型犬が高齢になって、僧帽弁閉鎖不全症になることは、避けられないことも多いけど
高齢になって病気になることで、進行が遅くてメリットになる。
避けるのが難しい病気なら、一概に高齢で病気になることが悪いわけじゃーなかったりするのさ。
結構、いろんな病気を抱えていてもバランスとって、うまく病気とつき合って
元気なハイシニアはいるからねー。