動物の体のバランス
動物の体のバランス、恒常性が保てなくなると病気の治療がなかなか難しくなってしまう。
あっちをよくしたら
こっちが悪くなって
こっちをよくしたら
別のところが悪くなって
ムリに薬でその臓器だけよくしても他の臓器が悪くなっちゃう。
う~って感じ。
高齢の子で食欲がないって、来院されたから血液検査したら腎臓がかなり悪くなっていたので
エコー検査、尿検査、血圧検査して
両方の腎臓が小さくなっていたから慢性腎臓病って診断して
心臓のエコー検査しても血圧も問題なかったから在宅での皮下補液を
しながらホモトキシコロジーを使って治療して
3か月ぐらいよかったんだけど
また、食べなくなって再検査してみたら
心臓と肺も悪くなっていたので
皮下補液の量を減らして、心臓と肺の治療の薬を使って治療して
心臓と肺はよくなってよかったなーと思っていたら
また、食べなくなって確認したら今度は
膵炎と肝臓障害と十二指腸炎になって旅立ってしまった。
体の恒常性が保てなくなると
こっちをよくすると
あっちが悪くなって
あっちをよくすると
別のところが悪くなってしまう。
高齢なのでなるべく、バランスが壊れないように
ムリのないように治療したんだけど
体の恒常性を保つことができなかった。
急に悪くなった時は、薬の方が早く良くなるし
高齢の子は自分で治す力が衰えてきているので
なるべく早く状態を戻すために薬を使って改善させると
そのあとの臓器の回復が間に合わなくて、障害が起きてしまう。
数値じゃーわからない臓器の負担や障害、恒常性など
動物の体の声をもっと注意深く診てあげないといけないなって改めて思う。
触診や望診、聞診を敏感にしなきゃ。