動物の治癒力を妨げるのは
動物も人も自分で自分を治す力、自己治癒力を持っていて
バランスが崩れたり、どこかが悪くなっても元の状態に戻す力がある。
これを妨げるのは、ぼくら飼主からの心配や不安の重たいエネルギーと獣医の過剰医療。
ぼくが過剰な医療をやってしまって、危うく動物を悪くするところだった。
元気や食欲がなくなって、嘔吐、下痢がひどい子が、来院したんだけど
お腹痛そうでハァハァして、よだれが多くて
血液検査してみたら、膵臓と肝臓、腎臓、炎症反応の値が高くなってて
エコー検査でも膵臓、腸管が悪くなってたんよ。
この子は元々心臓が悪くて、内服を飲んでいて
この子の体的には、膵炎、肝障害、腎臓病、腸炎、僧帽弁閉鎖不全になってる状態。
膵臓、肝臓、腎臓が悪くなってたから点滴しながら
下痢止め、吐き気止め、消炎剤、膵臓、肝臓、腎臓、心臓のホモトキシコロジーを使って治療して
心臓が悪いから点滴する時は、注意する必要があるけど
この子の状態も悪くて、膵臓、肝臓、腎臓の治療のためには、点滴が必要なので
脱水を改善させる量を計算して点滴したんだけど
心臓に負担がかかって、肺水腫が起きてしまった。
肺水腫になると利尿剤を使って治療をしなきゃいけなくて
利尿剤を使うと腎臓が悪いのに更に腎臓に負担をかけて、もっと腎臓が悪くなる。
と言う悪循環にハマってしまう。
膵臓、肝臓、腎臓のためには、点滴をしたいけど思い切って点滴を減らして
膵臓、肝臓、腎臓、腸管は、ホモトキシコロジーと自己治癒力にお願いした。
そしたら元気になって、食べるようになってくれた。
ぼくとしては、点滴が過剰にならないように計算して入れたんだけど、過剰になってしまった。
過剰医療は動物の治癒力を妨げてしまうことを目の当たりにして
改めて気をつけなきゃと反省したね。