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SHIVA
2024年10月1日 15:42
~1862年に出版された随筆集『宮川舎漫筆』(みやがわのやまんぴつ)からのお話です。疫病神と出会った二つの事例を紹介しています。なるべく優しい現代語に訳してみました~時は、嘉永元年。西暦でいえば1848年。あの四隻の黒船が、浦賀にあらわれた事件の五年前にあった話である。この年、夏から秋にかけて疫病が大いにはやったが、一つの不思議な話がある。名前は忘れてしまったが、浅草あたりに住む
2024年9月30日 21:38
子どもと聴きたい古典怪談「疫神(えきじん)」
Shiva
江戸時代、人びとの生活に潜んでいた疫病神たち。1862年に出版された『宮川舎漫筆』からのお話です。語り用に平易な言葉で作成したテキストを、オリジナルBGMに乗せて朗読。6分31秒の美しく妖しい古典怪談の世界をどうぞ。
2024年9月20日 21:36
~芥川龍之介 『椒図志異(しょうずしい)』より~ 平田篤胤(ひらたあつたね)氏の縁者に、浜田三次郎というひとがいた。このひとの妹婿に、能勢平蔵という男がいた。町同心をつとめており、男の子ふたり、女の子三人の父親であった。だが五十年ばかり前に、突然平蔵は家を出て行方しれずとなった。時代が時代であったので、家は断絶とされた。五人の子どもたちは三次郎が引きとって養育し、みな立派
2024年9月8日 21:52
〜芥川龍之介 『俶図志異(しょうずしい)』より〜これは、桜町天皇の御世(みよ)のとき、元文五年にあったことである。元文五年は、西暦では1740年になる。この年、比叡山の西塔、釈迦堂の御修理があった。これを采配した奉行は、江州信楽の代官、多羅尾四郎左エ門(たらおしろうざえもん)と、もう一人は、大津の代官、石原清左エ門(いしはらせいざえもん)であった。その石原の家来に、木内兵左エ門(き
2023年12月13日 19:26
電気怪談「八王子城亡魂」
12/6のclubhouse版電気怪談にて朗読した「八王子城亡魂」の音声です。豊臣秀吉に滅ぼされた八王子城の落城にまつわる悲話を、オリジナルのテキストとBGM付で語りました。8分6秒です。どうぞお楽しみください。
2023年12月18日 19:24
電気怪談「城主の亡霊」
12/6のclubhouse版電気怪談にて朗読した「城主の亡霊の」音声です。夜毎、奥方の寝室に通うお殿様の幽霊。一国の主ならではの、その訳とは。江戸時代、1773年の怪談をオリジナルの現代訳文+BGM付で語りました。4分38秒です。どうぞお楽しみください。
2023年12月26日 23:20
電気怪談「狐の祟りを受ける事」
江戸時代の雑話集『耳嚢』に入っているお話です。語り用に書き下ろしたオリジナルテキストを、自作BGMに乗せてお届けします。2分38秒です。どうぞお楽しみください。
2023年12月4日 22:21
「甲子夜話」巻の八その五より、語り用に現代語訳したテキストです。どうぞ、お楽しみください。↓先年、能勢伊予守が訪ねてきてこんな話を語ってくれた。この世に、「ろくろ首」というものが実際にあったと云う。能勢家の末端の家の主、十次郎の弟に、源蔵と云う男がいた。性格は豪胆で、拳法を西尾七兵衛という人に学んでいる。七兵衛は、御番衆で十次郎の親戚である。源蔵はこの七兵衛の家によく泊まりに行っ
2023年11月26日 19:13
鳥居元忠の幽霊
11/22のclubhouse版電気怪談にて朗読した「鳥居元忠の幽霊」の音声です。江戸時代、1841年の随筆集『甲子夜話』にあるお話です。古文から書き下ろした現代訳オリジナルテキストを、自作BGMに乗せて朗読しています。4分54秒です。どうぞお楽しみください。
2023年11月12日 00:04
耳なし芳一
10/18のclubhouse版電気怪談にて朗読した「耳なし芳一」の音声です。小泉八雲の原作から朗読用に書き下ろしたオリジナルテキストを、自作BGMに乗せてお届けします。12分16秒です。どうぞお楽しみください。
2023年9月23日 20:06
『耳嚢』根岸鎮衛 文化十一年(1814)からの現代語訳です。声に出して読む語りテキストとして書きました。どうぞお楽しみください。原題「石中蟄龍の事」近江の国に石亭(せきてい)という人が居る裕福な農家の主で本名は木内重暁(きのうちしげさと)というこの人は名石すなわち由緒ある石や美しい石を好みこれらを沢山集めていた石亭は「雲根志」(うんこんし)という本を書いている
2023年9月17日 23:50
朗読「龍を殺す」
9/14のclubhouse配信にて朗読した神奈川県の伝説です。精進が池にまつわる龍伝説を「龍を殺す」と題して、オリジナルでテキストを書き下ろして朗読しました。8分25秒です。どうぞお楽しみください。
2021年10月8日 00:34
伊賀の国の喰代(ほうじろ)という所には、六十も寺が建っていた。一休禅師が修行でこの地を通った時、日が暮れたので宿を借りようとあちこちの寺を回ったが、人ひとりもいなかった。一休は不思議に思い、残りの寺もすべて行ってみると、ある寺に美しい少年がひとり居た。その寺の、召使いだった。一休が一夜の宿を乞うと、少年は「お易いことではございますが、この寺には夜な夜な化け物がやって来て、人をとり殺し