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#140字小説『真に円満なら離婚しない』/お題:円満離婚の日/Xへポスト2/29

2024年2月にX(旧Twitterと呼ばざるを得ない)へポストした
140字小説を紹介します

※改行などは、Xへポスト時点より修正している場合があります。

『真に円満なら離婚しない』

「円満な離婚なんて存在しないよ」
最近離婚が成立した友達がそう言ったので驚いた。
慰謝料もなしの協議離婚で、てっきり双方納得しているものと思っていたから。
「男女間に友情は成立する理論と一緒。成り立たせるにはどちらかが本心を飲み込んでるのよ」
ともあれ、相手の幸せを願っているらしい。

2024年2月29日作

◆2月29日は「円満離婚の日」なので
 自主お題として創作しました。

1年で離婚の件数が最も多いとされる3月の前日で、4年に一度巡ってくる
うるう年の2月29日。
この日を夫婦の絆、結婚・離婚の本質や夫婦関係などをあらためて考える日
にしようと「離婚式」のプランナーである寺井広樹氏が制定したそうです。
日付は、「2人に、福(29)あれ」との語呂合わせからも。

本文は「円満離婚の日」とは逆説的な内容になってしまいましたが……。
「夫婦婦の絆、結婚・離婚の本質や夫婦関係などをあらためて考える日」
らしいので、悪しからず。
ちなみに「男女間に友情は成立する理論」ですが、友達は結婚・離婚経験者
であることからもわかるように、異性愛者同士前提で話しています。

【補足:男女間に友情は成立する理論】

筆者の個人的な見解としては「男女間に友情は成立する」と思っています。
結婚生活を長続きさせている夫婦って、恋愛感情を友情や家族愛に上手く
移行させることができたんじゃないかな、と筆者は考えています。
(最初から恋愛感情だけでなく、「人として好き」みたいな友情や愛情が
あって結婚した夫婦も含みます。)
もちろん、人間の「情」は常に一つだけなわけはないから、複合型だったり
共存型だったり……夫婦がいればそれだけ夫婦のかたちがあるのと同じで、
どういう感情で夫婦を続けているかなんて人それぞれだと思うんですけど。
(ここでは「情なんて一切無くなって、打算で結婚生活を続けている」人
の存在は脇に置いておきます。)
本文の協議離婚した友達は、「ずっと異性として性的な目で見てほしい」
タイプなんじゃないかな、と。
夫婦間でも、いつまでも恋愛感情でつながっていたい人。
だから「男女間に友情は成立する理論と一緒。成り立たせるにはどちらかが本心を飲み込んでる」という言葉が出てくるんじゃないかと思うんです。
既に夫婦間で「友情」というフェーズに移行していれば、この発言には
ならないというか……。
主人公の性別も不明なので、もし異性の友達だったら、主人公自体も本心を
飲み込んでいるかもしれないし、正真正銘友情だと胸張っているとしたら、密かに傷ついている可能性もあるわけですよね。
もちろん、パートナーを人としても尊敬しているけど、「嫁がかわいい」・
「旦那がかわいい」と言い続けられる人が一番理想なのかもしれませんね。
(男性に対しても「かっこいい」より「かわいい」と思えることが一番
許容範囲が上がる術じゃないかと個人的には感じているので。)

★Xのアカウント:想田翠/140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
 #今日は何の日 タグを付けて、投稿(ポスト)したものです。

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◆同じく、Xにポストした140字小説を紹介した記事はこちら。↓

◆2月29日は「にんにくの日」でもあるので、にんにくが登場する140字小説
 「餃子の日」で創作の『餃子はスタミナ料理』を含む3作品まとめ記事。
 1話につき30秒程度で読了可能だと思いますので、ぜひご一読ください。↓


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