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連載【街角のイノベーションファイル⑥】直木賞作家を支えた専業主婦「山本英利子」。という話。

noteユーザーの皆様

こんにちは。
下町書房です。

先日、発刊した弊社の書籍
「街角のイノベーション なぜ、人は挑むのか」で
イノベーターとして取り上げた方々についての8回連載の6日目です!
写真とあわせて簡単に書籍の内容をお届けいたします!
お付き合いください!

イノベーションファイル⑥ 山本英利子
今日は六人目の山本英利子さんについでです。
英利子さんは「あかね空」にて第126回直木賞を受賞された文芸作家山本一力さんの奥さまです。
一力さんが作家として売れる前から英利子さんはその才能を信じ、支え続けました。
今でも現役の一流作家である一力さんの奥様でもありプロデューサーでもあります。
肩書きだけみてしまうと専業主婦ですが、相手を思いやり、ときには耐え、一緒に歩みを進めていくスタイルはまさに二人三脚のパートナーです。


【山本英利子さんプロフィール】
作家・山本一力さんの妻、一力さんの作家活動のコーディネーター。
1964年、東銀座(東京都)生まれ。國學院大学卒業後、リクルートコスモス勤務。
その後、実家の仕事に従事。山本一力さんと衝撃的に出会い、結婚、現在は、家事は
もちろん、一力さんのスケジュール管理、原稿校正補助、講演依頼の窓口・交渉、
取材旅行コーディネートなどを行っている。

*山本一力(作家)1997年、『蒼龍  』で第77回オール読物新人賞、2002年『あかね空』で第126回直木賞受賞 。2015年第50回長谷川伸賞受賞。現在、 複数の雑誌で連載を持つ人気時代小説家。


「支える」イノベーション
英利子さんのインタビューで印象に残ったのは
「作家として主人が売れる前には生活が苦しいこともあった。でも、主人の書くものは本当におもしろくて、変な話、この人に人生を委ねていいと思った。」という言葉でした。


以下、英利子さんの言葉です。
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主人に作家としてやっていくと言われたときに、そこまで驚かなかったんです。この人はやれるだろうと直感で思っていました。
ですが、生活ということでいうと最初はもちろん苦しかったです。筆だけで生きていくとなったわけですからね。
でも、不思議と不安はなかったんです。それは絶対に大丈夫とかではなくて、この人の書くものには人生をかけるだけの価値があると思っていました。
私、主人の書いたものを読んで本当に感動するんです。それこそ涙を流してしまうこともあります。そういう作品に出会えるっていうのは誰でもできる経験じゃないじゃないですか。しかも、それを近くでみることができるなら一緒にやっていく理由はほかにはいらないかなって。
それと、私いつか主人に書いてほしいものがあるんです。いつになるかはわからないですが、それが私の夢です。
ーーーーーーーーーーーー
英利子さんはそういいながら笑いました。

一力さんとの日課であるピクニックの様子。


本当の意味で「支える」ということはなんなのか。
山本夫妻の取材を通して考えることができました。
我々からすると支えるということは「頑張れ!」とか「やれるよ」とか言語化されたされたものをイメージしてしまいます。
しかし、英利子さんはそうではありません。
もちろん言葉での励ましもあるとは思いますが、印象に残ったのは「無言の支え」でした。
それは生活をともにし、原稿チェックや取材のアテンドなどをこなす英利子さんからはその姿勢で一力さんを支えていくというスタイルなのです。
本当に書くのが苦しいとき、いいものかどうか不安なとき本当に励みになるのはそういった心からの協力なのではないかと感じました。
山本夫妻はずっと一緒にいますが、それは依存ではなく共創という素敵な関係でした。


気になる方はぜひ書籍をチェックしてみてください。

また、次の記事で。


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