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#02 未返却図書督促業務

こんにちは、とらこです。

今月も始まってしまいます。
未返却図書督促業務が。

未返却図書督促業務とは、
返却期限を超過しているにもかかわらず図書を返却していない方に対し、「本を返してくださいね」とアプローチして返却を促す仕事です。
うちの館では毎月1度、対象者へ一斉に連絡を行います。

1度の連絡ですぐに返してくれる人。
自覚があって連絡が来る直前に返しに来てくれる人。
何度声をかけても、先生のお力を借りても、返してくれない人。
様々です。

ただ、不思議なことに、毎月ほとんどちがう未返却者が挙がってきているのに、督促対象の総数に大きな変動がないんですよね。
必ず一定数の人が返してくれていない。
(ほかの館ではそんなことないのでしょうか...)

母数である学生の全体数とその他の利用者数は、毎月若干の増減が生じたとしても総数に大差はないはず。
それなのに、そのうち一定数は必ず返してくれない人がいる...。
なんだかそこに世の真理を見るようで、毎回遠くを見つめながら虚無顔で業務にあたっています。

どれだけ頑張っても、悲しいことに絶対にゼロにならない。
しかし、それがわかっているからといって、諦めているわけでも、手を抜くわけでもありません。
むしろ、闘い続けなければいけないお仕事だと思っています。

それは、図書館の大切な資料だから、ということももちろんなのですが...
私が個人的に1番気になっているのは、
「それがこの図書館に戻っていないことで、その時その本と出会える(利用できる)はずだった人の機会が奪われている」ということ。

所詮、ifの世界の話かもしれませんが、
その時に奪われてしまった機会は、どんな手を使っても、絶対に取り戻すことができません。

最近は、単に「返却期限が過ぎているから返してください」と伝えるよりも、
それがほかの利用者にどういった影響を与えているのか、
期限内に返さなければいけない理由を丁寧に説明した方が、根本的な理解に繋がって返却意識を持ってもらえるのかな...と思い始めています。

アプローチ方法にも、よりよいやり方があるのかもしれません。
考えること、課題がいっぱいです...。
まだまだ手探り状態ですが、自分にやれることは精一杯やりたいところです...。

それでは、本日はこのへんで。

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