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今も言われ続ける実親アカン語録




去年の夏頃にこちらがりついーとで回ってきた。

( わぁ~全部言われたことあるし今も言われる~ >(°ᴗ° 紫)

後半で連なっている思想は横に置いておくとして、このついーとのツリーに挙げられている言葉はほぼ全てコンプリートである。
特に「楽させろ」と「恥かかせるな」と「あなたの為よ」はいっとうよく聴き続けてきた耳慣れた言葉たちだ。
そうか……こういうことは多くの場合言われないものなのか………。

私の両親はどちらもいわゆる毒親に分類されるのだけれど、その中でも実父は何もしないが自分がしてもらえないとTPO誰彼問わずその場で怒鳴り散らす上げ膳据え膳必須のネグレクトタイプで、実母の方はネグレクト環境で生きてきて防衛機制やバイアスやらでがっちがちの手も足も出れば怒声も罵詈雑言も出る無自覚アダルトチルドレンな幼稚親にあたる。

私たち娘2人を実母が独りきりで育ててきており、我々姉妹は実母のやべー錯乱っぷりを常日頃目の当たりにしつつ頻繁にぶつけられるような生活をしてきたため、物心つく頃には2人とも立派なアダルトチルドレン2世になっていた。
更にはその実母から受けた物事に対する八つ当たりや鬱憤を実妹から私に浴びせられてきているので、実妹は多少なりとも楯突いたり反抗したりといった行為を自身の手札として選べるが、それらを文字通りどこにもやれなかったこちらの精神状態は幼い頃からお察しである。

こうして事実だけを並べると誰がどう考えても機能不全家族待ったなしだというのにみな揃って外面だけは異常に良好なので、子の訴えは周囲へ終に届くことなく一家の終焉を迎える運びとなった。


実父は本当の本当になんにもせずここまできたのでもはや強い感情すら抱けないが、実母には並々ならぬ一生モノのクソデカ感情を背負わされているのでお互いのためにも今後死ぬまで会わない方が幸せなのだけれど、実母にはその自覚が全くないので何かとこちらを構いたくて仕方がないらしい。

自分は憎くて恨み続けて何もかもを手放させてきた相手と晴れて離婚できてハッピー有頂天なのかもしれないが、こちらはずっと“普通の家庭にあるような当たり前の団欒をこの家族でできるようになりたい”という想いで日々の地獄を生きてきたので名実ともに一家離散した今精神的支柱を失った状態なんですよ。
とはいえ実母の嘆き苦しみを1番近くで見てきて知っているのも我々娘なので、姉妹同士「いつ離婚するんかな」と零し合ったのも事実。
だからといって現実を心が受け入れられるかは全くの別物でして。

離散してからしばらく経った頃、突然急に

『会って話がしたいから◯日に駅まできて』
『久し振りなんだし一緒にご飯食べよう』
『あれから髪も伸びたろうしまた切ってあげる、いつ家行けばいい?』
『伯母さんと一緒にそっち行こうって話してるの』
『手紙やメールじゃ言えないことだから会って話させて』
『(実妹)はもう常葉家の籍から抜けてるから。
 まず紫水に先に言わなきゃいけないの』
『こっちも仕事があるんだから早くいつがいいか決めて』
『そんなに母さんのこと嫌いなの?
 母さんがそんなに憎いか?』

とめちゃくちゃなやり方でアポを取ろうとしてこられ、即刻実妹にチャットで泣きついた私は悪くないと思う。
実妹とは紆余曲折を経た現在、それなりにやりとりはできるようになった。
いろいろありすぎたけれど、元は同じ人たちの娘という立場にいた同士、各方面が落ち着いた今だから。
常葉家はきっと、チャットで数ヶ月くらい音沙汰なしのまま、ある日思い出したかのように生存確認程度にやりとりするくらいが、おそらく誰も傷付かずに済む丁度いい距離感なのだと思う。
対面では互いの火に油しか注がない……それぞれの見える世界があまりにも違いすぎている…。
どうにかこうにか電話で妥協してもらえた末に遂にぽつりと切り出してきた実母の長年の悲願をこちらが汲んだ途端に舞い上がり、実の両親の離婚届の証人欄に直筆で名前を書かされるとかいう私にとっては正真正銘苦行としか思えないことを申し付けられ、結果自分の手で自分の願いにとどめを刺した形になり心底参ってるので頼むからもうそっとしておいてほしいのだ。

誰がそこまで許すと言った。
住所知られたくないだろうから郵送の中継するだけならまだよかったが。
それ以外はせめて私の知らないところで手続きしてほしかった。

ちなみに実妹は私のこの二律背反な状態についてはかなり早いうちから認識しているが、あの子自身数年かけてDV前科者との離婚をもぎ取った実力者なのでこちらに味方してはくれなかった。
テーブル挟んだ目の前ですらすら証人欄に再婚後の苗字を書き込んでいて、当時見ていた姉はああ逃げられないと絶望した。
うん……お前が本当に幸せそうで何よりだよ…。
実妹に関しては何も心配はしていないが、今後もどうか笑っていてほしいと切に願う。



私が今こうして療養生活をしているのはそんな背景がある。
実母と私で2人仲よく事実上緩やかな心中目前の秒読み段階という、本当にぎりぎりの今際の淵で実妹の手引きで行政の手が入り始まったこの生活も、かれこれもう数年になるが、最後まで一緒に住んでいた私と離れて暮らし始めてからというもの、実母からはそれはもう頻繁にメールという名の脅し(無自覚)が送られてきた。
ひと月に似たようなことを何度もなんども繰り返し、それが毎月絶えず続くのである。
それだけでは飽き足らず、私が使わないようなものばかりを【仕送り】と称し段ボール箱に詰めては勝手に送りつけてくる。
もちろん箱の中には実母直筆の手紙が欠かさず入っている。
言うまでもなくこちらが本体である。
先にも少しだけ挙げたが、実母の寄越してくる日々の言葉のうちほんの一部をそれぞれ注釈付きでここに抜粋しようと思う。
先に記しておくが、誓って【抜粋する内容は嘘偽りない実物そのままの文章である】と約束する。


「会える日をいつも待っている私です」
「元気になったら、会いたいです」
「いつか、会えるかな?」
「逢える日が来たら、うれしいな……。
 連絡出来たら、うれしいな……」
「コロナが落ち着いたら会いたいです♡」
※鬱は仮病的なただの怠惰だと思っている
※離婚できない理由を擦り付けておいて何故会えないのか理解していない
※自分が原因だと微塵も認識していない

「音楽は続けているのですか?
 いつか食事して、カラオケに行って楽しく過ごしたいです」
「作詞作曲してますか?
 歌うたってますか?」
「ライブとか、しているのですか?
 作曲は、何曲位出来ていますか?
 又、聞きたいですね、曲も、紫水の声も」
※歌謡曲やJ-POP以外は音楽と認めない人間の発言
※自分の趣味じゃないものを創るとずたずたのボロクソになってなおあんたのは歌じゃない!まともな歌を作れ!と徹頭徹尾罵り続けた上でこの発言

「今迄に出来なかった事もお互いに今なら出来る事もあります。
 死ぬまで親子、死んでも親子は親子です」
※あんたが腹に居らんかったら逃げられたよと本人に吐き捨てた人の発言



治るもんもなおらんわ。
DV加害者かストーカーか何かかよ……。
1年以上必死に耐えていたが2年目あたりで決死の行動:着拒を敢行した。
全ての連絡手段を絶ってしまうとどんな手を使ってでも家まで突撃しにくる脅威の行動派なので、実母相手にメールと電話の着拒という手段は非常に危険な賭けだった。
………やっぱりDV加害者かストーカー的生き物ではないのか…?

精神障害手帳2級の重度な鬱患者のこちらにとって、これらの内容は余計に追い詰められて発作を起こし苦痛に悶えるほどには深刻な恐怖の塊で、それでも実母には私のこの現状が理解できないのだ。
これら全てを実母はあくまでよかれと思ってやっている。
本人は頭からつま先まで喜んでくれるだろうなとそわそわしながら真心を込めた本気なのだ。
その気持ちを無下にされるとたちまち

「なんでそんな酷いこと言われんにゃいけんのん?
 私なぁんも悪いことしとりゃーせんで!?」

とぼろぼろ泣いて癇癪を起こすのでどうにもしようがないのである。
傍から見るとたしかに誰が見ても悪いことをしているわけではなく、むしろ何も事情を知らなければやっていることは良き母親の行為そのものなのでいつも私の方が親不孝の悪者にされてしまうのだ。
今回挙げた抜粋文も、私の添える注釈がなければただの感動的な親の言葉なのだろう。
それまでの25年あまりの時間を【 躾 】や【 教育 】という大義名分のもとにこの人が振るってきた所業を誰も識らない。
何せやった本人にその自覚がないから追求さえできやしない。
片方がされた仕打ちを訴えて、もう片方がやってないという過去の出来事を明らかにするというのは、難易度として悪魔の証明同然なので。



実母からの【仕送り】は今も不定期にやってくる。
その体内に私を地獄へ縛り続ける片道切符を飼ったまま、コロナに襲われるこのご時世だろうと構わず何も知らない郵便屋さんに連れられやってくる。
使わないものばかりの中身に困るのをよそに家の一角を我が物顔で占拠して、年々すくすく育っている。
受け取り拒否はしたいができない。

片道切符は時折SMSに姿を変えてやってくる。
ミュートにすれどブロックはできない。

そんなことになればあの人は今度こそ家まで乗り込んでくるのだろう。


あの人の機嫌次第でその日はいつかやってくる。
今日かもしれない。
数年後かもしれない。

私はどこにも逃げられない。

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