noteの「風潮」と、盛り上げ方について

今回は奇をてらわない、直球のタイトルにした。

わたしは文章が下手っぴなので、考えながら書くといつも失敗してはお蔵入りさせている。が、こないだから、敬愛する「note仲間」と私が勝手に思っているところの、ちくわ【どんぐり】さんが、面白い活動をなさっている。

そのことに刺激を受けて、本稿に着手することとなった。

まずnoteに対する、きわめて偏見の混じった私の主観を述べておく。

不景気だし、皆さんお金が必要だと思うし、何らかの形で作品が「売れる」ほうが面白いだろう。note運営さんも、企業なんで、お金が動いたほうがいいだろう。
…と、各々の思惑と、SNSとしてのnoteの性質を踏まえた上での気持ちは分かるのだが。

私がnoteに対してちょっとどうかなぁ?って感じている偏見を書くならば。

なんか「芸術とか創作に意味を持たせなきゃならないのか」っていう感じの、一種の同調圧力みたいな何かをときどき感じるのだ。

どういうことかというと、noteでわりとバズりやすい?というか、売れているというか、全体にある風潮みたいなものがある。それは、何かしら「ためになる系」という点のことだ。

私だけの偏見なのかもしれないが、どちらかというと、ライフハックとか、仕事術とか、日常系漫画にしても、何かわからないが「メリットをもたらす」ものがウケてるような気配を感じている。

これは負け惜しみに過ぎないんだが、私の駄文や、私の漫画、たとえば「晴子の居た世界」は、何のメリットももたらさないどころか、むしろ読むと頭がおかしくなるので、どちらかといえば有害図書だ。それゆえnoteでは流行らない。

自分でも分かってるんだが、アクが強すぎて、見る者を選ぶ。

あまりにウケてないせいで(一部の熱烈なファン除く)私はこれを、今後noteで発表するのを止めて他所でやろうか、真剣に迷っている。そのことは、過去にも何度かテキストにしてきた。

追記:これはnoteをディスる意味ではなく、私が、自分の作品をめちゃくちゃ愛しているからであって、作風の合わない場所で発表するより、もっと適した場所はないかって意味です。大事な作品なので、なるべく多く見て頂きたいから。

変な例えだが、私の作風が一種「ガロ」路線だと仮定すると、noteでは、失礼ながら「意識高い系」の…
あ、いま言語化できた。そう、なんか全体に意識高い系の作品のほうが、ウケが良い気がしている。文章も、絵も、何もかもだ。

私は意識高い系ではなく、意識無い系か、あるいは「意識高い」(系ではなくて実際に意識高い)ので、参加させてもらっといてアレだが、noteの「そういう面」があまり好きじゃない。偏見だと思われたらコメントください。

なんつーか、カネにならなくて、なんのメリットももたらさなくて、ただ頭おかしい人が、自分自身と、その作品たちを見世物にして、人々の好奇の的になっている、「見世物小屋」みたいな猥雑な雰囲気はnoteにはない。

ついでに言うと、拙作「晴子の居た世界」は、そういう願いを込めて「なんの役にも立たない主人公」を描いた怪作だ。「メリットがなきゃ人じゃない」みたいな殺伐とした世の中へのアンチテーゼなんだ。

私は、自分自身を「獅子さんというエンタテインメント作品」だと思いこんでいる精神異常者なので、なんていうか、noteのちょっと「いい子ぶってそうな空気」が正直、鼻につく。それゆえ、何度かアカウントを消しては戻ってきている。

戻る理由は、noteをあまり好きじゃないにも関わらず、すでに「ここ」でしか連絡が付かない、ここでしか作品を拝見できない方々のことが好きだからだ。かなり辛辣な意見を書いてしまった。「私としての」本音なので仕方ない、開き直ろう。

そんな中、冒頭でご紹介した、「ちくわさん」が、noteを盛り上げようとされている活動に、私はとても刺激され、おそらく彼が意図なさっているとおり、「彼の企画に間接的に参加する」という行為が楽しくなって、こうして本稿を書いている。

ちくわさんは、思いやり深い方なので、ご自身のやってることが、ご自身の意図どおりに進んでいるかどうか、というのを常に丁寧に文章化し、周りの意見を聴きつつ行動されている。

そのプロセスを拝見するのも、とても楽しいし、結果として「あーもうnote辞めちゃおっかな」と思ってた私が、ログインしたり、果てはこのようなエッセイを書いているので、ちくわさんの企画は既に成功している。

というと不遜かもしれないけれど、少なくとも、私という、大したことない奴だが、最低1匹の獅子にとって、充分に素晴らしい影響を与えておられる。

それってすごいことだと思うんですよね。私がすごいって意味じゃなくて、彼のその、盛り上げようっていう志と、影響力、行動力、勇気、配慮。

私は文章が回りくどくて、下手で、とてもじゃないけどお金を頂けるようなクオリティの、エッセイもイラストも作る力がないんで、ここでは無償で活動させて頂いてる。プロ意識があるんで、きちんとした作品じゃないとお金を頂こうという気になれない。いまの私のエッセイ1本には、私から見たら100円の価値などない。

(余談だが、私はハリウッドの音楽学校を出ていて、音楽のプロになろうとして挫折した過去から、プロ意識が「高い系」ではなく「実際に高い人」だ。意識高いだけかもしれんが、お金頂くからには、相応の作品でないと恥ずかしいと考えてる)

もちろん創作者として、お金が欲しいというよりは、できれば拙文をもっと読んで頂けたりとか、下手くそな漫画が、もっと人さまの目についたりしてほしい。という願いは、じゅうぶんある。

けど、noteではぜんぜんウケが悪いんで、そろそろ引退して、他のSNSでも探そうかな、っていつも思いながら、ズルズルとやってる。自分の実力不足を棚に上げて、「ここは俺の居場所じゃない」なんて傲慢なことを考えてるわけだ。

それって逃げでしかない。まぁ、そこまで悪いことでもないんだろうけど。
(1/19追記:たしかブレイクした漫画で、出版社を次々と当たって、最後に映画化されるくらい人気が出た作品もあったと思うので、場所を変えるってのが必ずしも悪い選択だとは思っていない。「進撃の巨人」でしたっけ???)

そんな私が、「やっぱりもうちょっとやってみようかな」って思える、そういう気持ちにさせて頂いたわけなんで、やっぱり、ちくわさんの企画は既にうまく行っているんだと私は思う。そして、今後も楽しみだ。

後記:言い訳ばかりだが、私は躁病で体調が限界なので、本稿はあまり推敲せずこのまま発表し、数日後に気になったらちょくちょく加筆修正する予定。

さらに追記:ちくわさんのテキストに書かせて頂いてから、削除したコメントをここに載せておく 。じゃないと意味が通じない。

まず、私は本稿(←※ ここでは、ちくわさんのアップされてるテキスト)を拝読する前から、本稿に書いておられるレベルで、ちくわさんの「こうしたい」という意図を読み取っていた。と感じてます。こんかい改めて言語化して頂いたので、そのことを再確認できました。(メタ発言ですね、これ)

皆さんのコメントを見た印象ですが、「何言ってるか分かんない」って方はほぼ居らず、既に、ちくわさんの意図どおりの「場」になってるんじゃないかなぁ、というのが外側から見た私の印象と感想です。

ご本人じゃないんで、私が代弁するのも不躾ですが、ぷらすさんも、怒ったりされるような文面とは思えませんでした、第三者的に。

この企画、めちゃ短くいうと「企画者も、参加者も、傍観者も、全員が面白がれる場を作りたい」ってことですよね?いわばプロレス会場みたいな。

そして、そういう場を作ろうとされてることに、腹の底から感動している次第です。すごく「尊い」活動をされてると感じます。言葉足らずで失礼でしたらお詫びいたします。
さらに追記:半年くらい?前にも、ほぼ同じようなことをエッセイで書いてたらしい。くどい性格なので、すでに記事にしていたみたいだ。ただし本稿と別のアプローチなので、よろしければこちらもお目通しくださるとうれしいです↓ 
https://note.com/shishisan5/n/n8d995dec4425

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集