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長く愛されるお菓子へ。『花椿ショコラ&サブレ』に込めた想い

2023年11月に数量限定で発売された新商品『花椿ショコラ&サブレ』

ご好評につき、今年も数量限定での発売が決まりました!

実は『花椿ショコラ&サブレ』は、一年以上の年月をかけて企画や商品開発を行い、発売に至った商品なんです

今回のnoteでは『花椿ショコラ&サブレ』に込めた資生堂パーラーのこだわりや想いをお届けします。



『花椿ビスケット』のように、多くの人に長く愛される商品をお届けしたい

資生堂パーラーを代表するお菓子といえば『花椿ビスケット』。昭和初期から資生堂パーラーが作り続けている、素朴で優しい味のビスケットです。美味しさはもちろん、資生堂のアイデンティティーとして使用されている”花椿マーク”を象った形状もこだわりのポイントです。

1987年当時の『花椿ビスケット』

現在は”花椿マーク”の缶に入ったパッケージで店頭に並んでいますが、1987年当時販売していたパッケージは四角い缶のデザインでした。パッケージを変えながらも『花椿ビスケット』は変わらぬ美味しさをお客さまにお届けしています。老若男女問わず幅広い年代の方に愛されてきた商品です。

現在販売している『花椿ビスケット24枚入』

歴史ある『花椿ビスケット』のように、多くの人に長く愛される商品を作りたい」という想いから『花椿ショコラ&サブレ』の企画が始まりました。


美味しさにこだわった食材を厳選

資生堂パーラーは、過去の商品においても美味しさを追求した商品開発をしてきました。その理由は「どの商品もお客さまに美味しく食べていただきたい」という想いがあるからです。

食材へのこだわりは『花椿ショコラ&サブレ』にも反映されています。

バターサブレは北海道産の小麦全粒粉・ライ麦全粒粉を使用し、健康志向の方も手に取りやすく、上質なスイーツとしてお楽しみいただける食感と味わいを目指しました。
企画担当者が北海道・十勝に産地訪問をした際、トレーサビリティ*やポストハーベスト問題**に取り組んでいることや、安全な食を未来につなぐ取組みをしている生産者・製造者の姿勢に共感したことも北海道産の小麦全粒粉とライ麦全粒粉を採用した理由のひとつです。

さらにザクザクとした食感が楽しめるよう、小麦全粒粉・ライ麦全粒粉にフイユティーヌを加えています。

『花椿ショコラ&サブレ』の3種類のフレーバー
(左からオレ、ブラン、ノワール)

チョコレートはオレ、ブラン、ノワールの3種類の味わい。オレはミルクチョコレートとあまおう苺のクリーム、ブランはホワイトチョコレートとアールグレイクリーム、ノワールはビターチョコレートとコーヒークリームを組み合わせています。

アールグレイやコーヒー、あまおう苺などの味わいは「資生堂パーラー サロン・ド・カフェ」でのティータイムをイメージして選定されました。洋菓子の製造販売だけではなく、カフェやレストランの業態も運営している資生堂パーラーならではのフレーバーです。

さらに美味しさをワンランクアップさせる食材として、フランス・ブルターニュ半島にあるゲランドの塩田で採れた塩をアクセントに使用しています。自然の力だけで海水を結晶させてつくった天日塩はまろやかな味わいで、バターサブレとチョコレートの美味しさを引き立てます。


理想の美味しさと食感を追求。一筋縄ではいかなかった試作工程

食材へのこだわりだけでなく、口にした瞬間の食感も楽しんでいただきたいという想いがありました。『花椿ショコラ&サブレ』においてはバターサブレのザクザクとした食感にこだわり、何度も試作を重ねました。

単なるバターサブレとしてではなく、チョコレートとバターサブレの組み合わせが楽しめる食感をつくりだすことは簡単ではありませんでした。

バターサブレ部分の焼き加減にこだわり、しっかり焼いて水分を飛ばすことで理想の食感に近付けました。何度も試作を繰り返し、レシピを改善することで、バターサブレのザクザク感となめらかなチョコレートの食感を両立した『花椿ショコラ&サブレ』が完成したのです。


シンボリックで強さが感じられる印象的なパッケージが完成。デザインを手がけたのは服部一成氏

『花椿ショコラ&サブレ』9枚入

「2015年に仲條正義氏と手がけた『銀座アヴァンギャルド』を踏襲したデザインにしたい」という想いから、パッケージデザインは仲條正義氏と生前親交が深かった服部一成氏***に依頼しました。企業広告のディレクションや本の装丁など、数々の作品を手がけ、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、ADC賞、東京TDCグランプリなどの受賞歴がある服部氏。資生堂パーラーが服部氏にパッケージデザインを依頼したのは『花椿ショコラ&サブレ』が初めてです。

デザインするにあたって服部氏は「『花椿ショコラ&サブレ』が店頭に並んだところをイメージし、他の商品のデザインとのバランスを意識した」といいます。

”花椿マーク”がデザインの中心となったパッケージは、箱の中身がシンボリックに伝わるデザインです。濃い紫色のストライプからはチョコレートの濃厚な味わいが連想されます。もう一つデザインのポイントとなるのは「HANATSUBAKI CHOCOLAT&SABLÉ」の黒い文字。ところどころで”花椿マーク”やストライプと不思議な重なり方をしています。文字もひとつの造形要素として捉えているからこその斬新さがあります。

2015年に仲條正義氏が手がけた『銀座アヴァンギャルド』シリーズのパッケージ

資生堂パーラーでなければやらなかったデザイン」と言う服部氏。資生堂パーラーのパッケージは『銀座アヴァンギャルド』シリーズをはじめとして、個性のあるものばかり。『花椿ショコラ&サブレ』は、他のパッケージに引けを取らない存在感を放ちながらも、ディスプレイに並んだ時に調和を感じさせる「資生堂パーラーらしい」デザインになりました。


資生堂パーラーのこだわりが詰まった『花椿ショコラ&サブレ』

”花椿マーク”と紫色のストライプが印象的なパッケージに身を包んだ『花椿ショコラ&サブレ』は2024年11月1日発売。

美味しさを深く追求した、”花椿マーク”にふさわしいプレミアムなスイーツです。ご自身へのご褒美や大切な方へのギフトとして、さまざまなシーンでお楽しみいただけます。バターサブレとチョコレートの味わいの奥深さや、パッケージの美しさにもご注目ください!

『花椿ショコラ&サブレ』6枚入

花椿ショコラ&サブレ
税込価格:6枚入 2,592円、9枚入 3,780円
販売期間:2024年11月1日(金)~なくなり次第終了
販売店舗:百貨店を中心とする全国の資生堂パーラー店舗、
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資生堂パーラーは、これからも伝統を守りながら、お客さまに喜んでもらえる商品を作り続けます。

それでは次回の更新も楽しみにお待ちください!

*
トレーサビリティ
「誰が」、「どこで」、「いつ」、「どのように」、生産した農産物かが分かる仕組み。各事業者が農産物を取扱った際の記録を作成し保存しておくことで、 食中毒など健康に影響を与える事故等が発生した際に、問題のある農産物がどこから来たのかを調べることができる。

**
ポストハーベスト問題
ポストハーベストとは、収穫(ハーベスト)された後(ポスト)に、収穫物である果物や穀物、野菜に収穫後散布される農薬のことを指す。収穫された農産物の輸送や貯蔵中における病害虫の被害防止のために散布される。
収穫後の段階での散布となるため、農場で散布する農薬よりも残留の高さが懸念されている。

*** 文中敬称略
服部一成
1964年東京生まれ。1988年東京芸術大学美術学部デザイン科卒。同年ライトパブリシテイ入社。2001年よりフリーランスのアートディレクター、グラフィックデザイナーとして活動。おもな仕事に「キユーピーハーフ」などの広告キャンペーン、「流行通信」誌リニューアルのアートディレクション、旺文社「LEXIS英和辞典」などの書籍デザインほか。東京ADC賞(1999、2000、2001)、東京ADC会員賞(2003)、亀倉雄策賞(2004)などを受賞。


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