本を読んではいるけど頭に入ってこなくなった【姿勢の悪化サイン】
今回は事例紹介。
「最近、本がまた読めるようになってきたんです!」
喜びながらこちらの報告をして頂いたのは、50代女性。
ここ5~6年の間、右首に物が挟まったような痛みがあり、常に首の痛みが気になり、ものを考えることが億劫になったり、本を読んでいても内容が理解しづらくなっていたそうです。
「本なんて普通に読めるでしょ」と感じられるかもしれませんが、風邪をひいた状態を思い出してみて下さい。頭がぼーっとして読書する気持ちが萎えませんか??首に硬さや痛みがある時も、頭がボヤーっとしていたり、頭痛を感じることもあり、本を読む速度が遅くなったり、理解しづらくなったりするものです。
書籍やポッドキャストなどからご自身でカラダの勉強をされて、姿勢を気をつけるように生活することで、脚の浮腫みはわずかに軽減されました。ただ、姿勢を保つことが非常に難しく、すぐに崩れてしまうので、首の痛みなどの症状は改善しなかったそうです。脚の浮腫みに変化が出たことで、「姿勢が良くなれば何とかなるかも」と思い来院されました。
特に修正したのは”力を入れて姿勢を保とうとしている”ことでした。上手く機能していない部位が多く、どうしても腰に力を入れないと姿勢を保てなかったのですが、動きづらくなっていた頚部や腰部を治療することで、徐々に力を抜く感覚が掴めてきたようです。
首の力が抜けるようになってきた頃から、「頭に血が回るような感覚が出てきた」との言葉も聞けるようになり、その後本を再び読み始められたそうです。
”昔に比べてどうも本の内容を理解しづらい”という方は、首が硬くなり頭への血流を阻害いている可能性があります。カラダの使い方を見直すタイミングかもしれませんね^^
*下記の関節の動きやカラダの使い方に思い当たる節がある方は要チェックです。
関節可動域…
関節の動きをチェックして、カラダの動きを邪魔をしている部位を見つけます。
首を左右に回す動き(頚部の回旋)
右肩を内側にひねる動き(右肩甲上腕関節の内旋)
上半身を右左に回す動き(腰部の回旋)→特に右回旋
股関節のあぐらのような動き(股関節の屈曲90°での外旋)
脚を外に開く動き(股関節の外転)
特に右腰部の可動域低下が姿勢を保つことを妨げていたようです。
カラダの使い方…
上記の関節の動きを制限していた大きな問題は3つでした。
・脚(膝)を閉じて座っている
・頭部が前に出過ぎている
・腰に力を入れて姿勢を保っている
①脚(膝)を閉じて座っている
膝をくっつけて座っていると、1本線上でバランスをとっているような座り方になっていました。1本線上でバランスを取ることに疲れてくると、骨盤が後方へと傾き、右側に体重が偏ってきて、右腰への負担が増加していたようです。
座り方を安定させるには、骨盤、右足、左足の3点でバランスを取ることが大切です。
こちらのブログにて座り方を確認して下さい↓↓↓
【簡単解説】疲れない座り方の3つのポイント!!
➁頭部が前に出過ぎている
骨盤が後方に傾くことで、背骨が丸くなり、頭部が重心軸から前に出ていました。重心軸から外れた頭部を支えるために、首の筋肉に負担がかかり、硬くなり、痛みに繋がっていました。
頭の位置は、重心軸の真上に乗せましょう!
細かな感覚はこちらのブログで↓↓↓
肩を動かすとゴリゴリ鳴る【頭の位置に要注意!】
➂腰に力を入れて姿勢を保っている
正しい姿勢で座るために、腰部を反るように力を入れて骨盤の位置を保とうとしていました。腰部に力を入れ続けていることで、腰部が疲れ、どのように座ればいいかが分からなくなっていました。この”腰に力を入れる”意識が、右腰部の可動域低下を引き起こしていたようです。
姿勢を保つには、腰に力を入れるのではなく、背伸びや上に伸びることを意識することが大切です。
更にカラダの使い方について学びたい方はこちら↓↓↓
実践しているカラダの使い方が正しいか確認したい場合はこちら↓↓
初めは簡単に姿勢が崩れてしまうでしょう。
今までの人生で培ってきたカラダの硬さ、動きづらさがあるから当然なんです。
初めからスッと出来る人はなかなかいません。
「姿勢は崩れてもOK!!気づけて直せたら合格!」くらいに捉えて実践してください。1日の疲れ方が変わってくるのを少しずつ実感出来るはずです。
カラダの使い方に意識を向けて、少しの不調を改善しましょう~^0^