自己満足の行く末
「すいません。部長・・・私のミスです。」
言葉にすると短いが、この短い言葉を捻り出すまでの逡巡は、決して短く無い。
周りからみると、大したミスではないのかもしれないが私はかなり落ち込んでいる。
責任感が強い? 自分に厳しい?
この周りとのギャップがどこから来るのか・・・分からないが、今はそんなことを考えている場合ではない。
「どうしてこうなったの?」
イラっとしているのを隠そうともしない。 仏のような顔を期待したがそんなに甘くないよね・・・
「すいません。単なる私の失念です。」
それ以外に言い訳が無いのがツライ・・・これも私を落ち込ませる原因かも
それ以外に言い訳が無いのがツライ・・・これも私を落ち込ませる原因かも
自分の管理責任でもあるので、怒りの持って行きようが無く、かなり我慢している様子。
我慢しているのを隠し切れないのは、果たして良いのか、悪いのか・・・
「いえ、大丈夫です。 もう一度だけチャンスをください。」
「もう一度、ミスを起こしたら、その時は部長の判断に従います。」
自己満足かもしれないが、他人のミスを指摘して、問い詰めるだけの人間にはなりたく無いのだ。
はてさて、今後どうなることやら
(小説です)
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