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元気になったらしたい事2

身体を気にせずご飯を食べたい

僕はご飯を食べるのが早い。

だいたい毎回10分もかからず食べ終わる。早い時は5分とか。

元々子供の頃から早い方だったけど、ここまで早くはなかった。

これだけ早くなったきっかけはこれ。

一見、身体を壊して何故食べるのが早くなるの?と思うかもしれないけど、早く食べられるようになったのではなく、早く食べざるを得なくなったんだ。

前回の時(元気になったらしたい事1)にも書いたけど、身体を壊して以来、長時間椅子に座る事が出来なくなってしまった。

座っている時に痛みがはしるのはもちろん、そこで無理すると後々何倍もの痛みになって返ってくる。

まぁ無理をすること自体難しいけどね。痛みに耐えるあまり脂汗が出てきて、気を失いそうになったりするから。

今座っていられるリミットはだいたい10分くらい。頑張ればもう少しいけるかもしれないけど、後々のリスクとか日々の生活を天秤にかけると、この時間におさまったって感じかな。

はじめのうちはとにかく食べ終わった後(座った後)の反動の痛みがこわくて、味わう事なんて出来なかったな。時計もチラチラ見て気にしながら、焦りながら食べていた。

今では流石に慣れてきて、10分くらいならなんとか普通に食べる事が出来るけど。慣れたっていっても身体が慣れたっていうより、座る痛みに対応出来るようになったって言い方のほうが近いけどね。

時間を気にせずご飯を食べるってどんな感じだったかな?もう忘れてしまったな。

だいたいどんな食べ物でもささっと食べてしまうなようになったなぁ。適応力ってすごい。

そうそう、早食いと言えばいつもこのエピソードを思い出す…

あれは、専門学校時代、インターン先の整体院での出来事。(元カイロプラクターです)

お昼ご飯の時間になって、食べに行く場所に困っていたら、「お弁当あるけどどうする?」と先生が声をかけてくれた。

その整体院では、希望する人には毎日ただでお弁当が支給されるらしく、僕はもちろん喜んで希望した。

タダで食べさせてくれるなんて、なんていい職場なんだと思いながら配られたお弁当を開けてみたら…

そこにはソフトボールくらいある大きさのおにぎり一つと、揚げ物、揚げ物、揚げ物…(その時はコロッケと白身魚のフライとちくわだったかな)

先生の話によると、ここのお弁当はどこかで作った残り物を集めたものらしく(詳しい事は忘れました)おかずが揚げ物オンリーの時もあれば、おひたしとサラダだけの時とか、煮物がどっさりの時とか、とにかく普通のお弁当屋さんのお弁当とは一味違った中身だった。(たまに奇跡的にバランスの良い組合わせの時は当たりと呼んでいた)

その代わり、かかる費用は一人当たり200円位とかなりリーズナブル。

そもそもタダで食べさせて貰えるわけだから、なんの文句もない。お腹が空いていた僕はすかさずおにぎりを口に頬張った。

かたい…めちゃくちゃギュウギュウに握られている…

ソフトボールサイズのおにぎりは、その倍くらいの大きさのものをギュッと握ったんじゃないかと思うくらい硬かった。そのうえ冷めきっているのでとにかく食べづらい。食べても食べても全然おにぎりが小さくならない…

あごが外れるんじゃないかと思うくらい一生懸命噛みながらなんとか半分ぐらいお弁当を食べた頃、「ごちそうさまでした」の声が聞こえてきた。

声の聞こえる方へ目を向けると、先生方はそろって手を合わせていた。

早すぎる…まだ食べ始めてから数分しか経ってないのに…どうやったらこの量をこんな早く食べられるんだ…僕も食べるのは早い方なのに

先生方はそそくさと片付けて僕を待っている。もちもん待たせるわけにはいかない。僕は残りを水で流し込みながら急いで食べた。

これはかなりきついぞ…どうしよう。

次の日も次の日も、僕がどれだけ頑張って食べても、先生方は倍のスピードで食べ終える。まるでバトル漫画の主人公のように頬張りながら。

ある日優しそうな先生に、何故そんなに食べるのが早いのかを聞いてみた。

「いやぁ…わからへんねん。昔から何故かみんな早くてな。」「僕もはじめの頃は消化不良を起こしながら食べててん。今ではなんとか慣れてきて早く食べられるようになったんやけどな。」

え、そうなの…何故そこまでして…

結局早食いの理由はわからなかったけど、その後の職場でも先生はみんな早かった。早食いの才能がある人がこの職業に就く傾向でもあるのか…

とにかく身体って適応していくもんなんだな、身体にいいとはとても思えないけど。

身体を壊した今、この時とは違う理由で早く食べているけど、今こうしている間もあの時の人達は理由もなくバクバクお弁当を食べているのかなと思うと、ふふっとなってちょっと気分が楽になる。

辛いと思う気持ちや嫌だと思う気持ちなんて、自分が必要以上に作り上げたまやかしなのかもしれないな。

そんな事を思いながら今日もご飯を食べるシロだった。

やっぱりゆっくり食べたいけどね

















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