元書店員が推す、小説のおもしろさを教えてくれる3選
Twitterが盛んだった時代に、名刺代わりの小説を投稿するのが読書家の中で流行っていた。(今も流行っているのかな?)
ようし!わたしもやるぞーーー!と鼻息を荒くしていたのだけど、書けなかった。なぜか?名刺代わりって、これまで読んできた小説の中から1番なんて選べないよ!という理由である。
そこまで大げさにとらえなくてもいいのだろうけど、無駄に真面目なところがあるわたしは書けなかった。本気で選ぶなら1年くらいほしいところだ。
好きな小説のジャンルや著者は、自分の中でブームがあって、その時その時で結構変わるのだけど、時々読み直して、やっぱり大好きだなぁと思う小説がいくつかある。だから、今のわたしが名刺代わりの小説をあげるなら何があるだろう?そう考えながら、ここ数日、本棚や読書記録をさかのぼっていた。
無理でした。もう、全然無理。
どうにも腹をくくれないことがわかった。
(わたしは名刺代わりの小説をなんだとおもっているんだろう・・・?)
やはり、1年くらいかかりそうだったので、今日から頑張ってトーナメント戦をして、それはまた1年後にでも記事にしようと思う(笑)
だから、名刺代わりとは今は断言できないけれど、
普段、本を読まない人におすすめを聞かれた際に薦めるものを紹介します。
みんな、「次に読む本を教えてほしい!」とだいたい言ってくれる、自信のあるセレクトです。(自分でプレッシャーをかける)
小説を読む機会がなかった人は、ぜひ読んでみてほしい。
わたしが好きな小説は比較的ライトな文章が多く、起承転結がわかりやすく、読みやすいものが多いので、ぜひ騙されたと思って読んでみてほしい。
おすすめ① 独立記念日/原田マハ
女性が主人公の連続短編小説集です。1話が短く読みやすいです。でも、1話1話こころがあったかくなったり、切なくなったり、しっかり心を掴まれます。「わたし、これでいいのかな?」って何かを選択したり、漠然と悩むときにいつも読み返しては前向きな気持ちにさせてくれます。
同じ境遇というわけではないけれど、「わかるよ」っていいたくなる作品ばかりだから、これはわたしの物語だー!って思ってます。(思うのは勝手です✌)
おすすめ② 今だけのあの子/芦沢央
短編ミステリです。
読み始めと読後のイメージが全然違う!物語に引き込むのがとにかくうまい!ミステリと聞くと、なんだか小難しい作品のように思えて敬遠してしまう人もいるかと思いますが、そんなことないよ!いったんこれを読んで見てよ!って薦められる作品です。芦沢さんのほかの作品も好きですが、ちょっと毛色が違う感じでこちらも好きです。
おすすめ③ 時をかけるゆとり/朝井リョウ
いや、小説じゃないんかい!っていう。すみません。
小説じゃないんですが、世の中にここまで自分のことを面白おかしく曝け出してくれる小説家がいるんだ!!と、衝撃を与えてくれた大事な作品です。
ただ、先に言っておきます。
得られるものはなにもありません!
知識がつくとか、何か本を読むことによる副産物を求めてるひとには、まったくおすすめしませんが、なんだか退屈だなぁー面白いことないかなーみたいな人に、ぺらぺら捲ってみるのをおすすめします。
読み終わった後は、ハマっておそらく続編にも手を出すと思います。
あ、もうひとつ大事なことをいうの忘れました。
電車の中で読まないでくださいね!多分変なひとだと思われてしまいます。
それくらい、笑いをこらえるのがしんどい作品。
これを読んで、日本中が笑顔に溢れますように!!!!
まさかの、エッセイが一番力の入った紹介になりました。(笑)
どれも、系統がことなりますが、大好きな作品です。
どうか、みなさまのお気に入りの1冊が見つかりますように・・・!