肥満で過ごした学生時代 3
高校生に上がると、大体皆さん同じだとは思うがそこには今まで見知った友人はおらず、いたとしても1~3人とかであろう。
高校生ともなればバイトをし、自由に使えるお金が増え買い食いが増える。
登校前にコンビニに寄り、ジャンプと菓子パン牛乳などを買って教室で朝ご飯を済ますものや、休み時間にお菓子や昼の弁当を食べたり等、食生活が乱れ始める時期で、私も通学前にコンビニで午後の紅茶レモンティとアイスを買って教室で食べるのが日課になっていた。
そうした中、相変わらずのポッチャリお腹といよいよオッパイまで出てきだしたであろう私をしり目に、いくら食べても細身的な人種が校内にちらほら居たのだ。
その当時、テレビでも流行り出していたフードファイターなる大食い選手たちは、大量の食事を一度におこなうにもかかわらず、みな痩せているのだ。
私は、神は何故ここまで不公平に人を作り分けることをなぜしたのか…と落胆し、いくら食べても太らない族の話を見聞きしているとやはり口々に「私(俺)いくら食べても全然太らないんです笑」などと殺意がわくほど羨ましい言葉を発するのだ。
そう、かれらこそがホモサピエンス科ヒト目ヤセ種なのだ!私は自分の中でそう決定づけた。そして私はデブ種に分類され、選ばれない醜い種なのだと気を落とし菓子パンを食べながらアニメと漫画とゲームに時間を割いて行た。
しかしながら、あきらめの悪いデブはやはりダイエットに夢を抱き諦められないでいる。
長続きしないジョグもどきも腹筋運動も思い出したかのようにたま~…にやっていたが、見るテレビ番組もダイエット関連が多くなってきた。
この当時のダイエット法でよくあったのは特定の食品をルールを決めて食べるだけ!的なものである。
朝にリンゴやバナナだけを食べるとか、納豆が痩せに良いとかそう言った類だった。そして必ず紹介された食品は翌日スーパーから姿を消すのだ。
年季の入ったデブオバチャンズによっての買い占めが行われ、私はこういったダイエットを長期で試すことはなかった。試せなかった。
そこで、私はオリジナルのダイエット法を編み出す。
初めに言うとこの編み出したダイエット法は効果があったが今なら絶対にお勧めはしない。なぜなら長期的見ると逆に痩せにくくなるからだ。なぜなら人の体とはそういう風にできているからである。
私は中学時代のポッチャリ仲間のH君の絶食ダイエットを忘れてはいなかった何としても実行に移したかったが、高校生となったとて実家暮らしであり未だ親の庇護のm 以下略
私が思いついたダイエットは一日一食ダイエットである。今となっては割とポピュラーかもしれないこのダイエットだが、当時の私にはとてつもなく画期的で自分で決めたルールにもとづいて決行したのだ。
ルールはこうだ。一日一食好きなだけ食べていい!これだけである。
シンプルイズベストが脳裏に浮かびなにか悟りさえも開けそうな。ダイエットの心理にたどり着いたような。そんな思考に陥っていた。試す前から勝った気でいたのだ。(誰にかはわからないが)
そうなれば一日のうちどこで一食とるかが問題だが私は即決していた。それはお昼御飯だ。
なぜなら学校で昼ご飯を食べないことは浮いてしまうからである。
ポッチャリの私が昼ごはん抜いていたらあからさまダイエットしていると思われてしまい恥ずかしいと思春期を謳歌していた。
私は必死に母を説得し、痩せたい旨を悲痛な気持ちに乗せて訴えかけ、これを成功に導いた。
母の協力から私のお昼弁当は2~3人前の量となっていた。内容は大型のタッパー1個半に米である。
残りのスペースに肉系の味の濃いおかずを配置してもらう。米米から揚げ、米米豚生姜焼き、米米ハンバーグである。
やはり夜が一番空腹を感じるが早く寝てしまうかゲームに夢中になれば耐えれなくはなかった。朝は何故か空腹感が紛れており、何とかなった。そんな中でも私は自分に甘く通学途中のコンビニで午後ティのレモンは日課で飲んでいたのだ。
だがしかしこのダイエットがみるみると痩せて行ったのだ。体重は特に記録してはいなかったのだが、見てわかるレベルで痩せて行った。
私はやっと人権を取り戻したようななにか、心理にちかづけたような気になっていた。