映画「ナイロビの蜂」を観て感じたこと
映画「ナイロビの蜂」を
10年振りに再視聴した感想です。
※感想文ですが、ストーリーを記事にしたものではなく
個人的に感じた内容となっています。
以下、ネタバレも含みます。
(原作:ジョン・ル・カレ)
英国人外交官ジャスティンの妻、
人道支援活動家のテッサは
アフリカで不法に治験を行う製薬会社の
不正を暴こうとしていた。
妻・テッサをアフリカの地で殺害されたジャスティンが
妻が追っていた事件を追体験するなかで、
妻の秘密が明らかになっていく
妻が、夫にも隠していた秘密とは・・
そして、夫ジャスティンが選んだ道とは。
わたしたちが受けている高度な医療技術の発展のなかに
発展途上国(この映画ではアフリカ)のひとびとへ行う
違法な治験や人体実験の存在がある、という設定で
ストーリーは展開していく
物語の後半になるが、
印象深かった台詞は
「女は神が作った最高傑作だ
大切にしろ」
戦争
紛争
暴力
争い
無職
貧困
世代間連鎖
(以前記事を書いたが、
英俳優 John BoyegaがBlack lives mattersの活動の際
涙ながらのスピーチの内容を思い出した
「男性たち、女性を大切にするんだ
彼女たちは未来なんだ」)
この映画の
妻・テッサは、なにに突き動かされて動いていたのか。
その同じ時、夫・ジャスティンは何を動機に行動していたのか。
テッサの死後、妻の足跡を追うなかで
ジャスティンに芽生えたもの
テッサの遺言「死んだらアフリカの大地に埋めて」
そのほんとうの意味を想う
ジャスティンが選ぶ道、
彼は手のなかの銃を使わなかった
死んだらアフリカの大地になる
命のはじまり
いまに続く沖縄戦
終わらない済州島四・三事件
ガザにつづく道
アフリカから吹く風
神奈川に生きるわたしは
てのひらのなかの
抗精神薬たちを見つめた
この世界を生きている
コップに水を足して
睡眠薬のシートを取る。