「建前と本音」がとても辛い件
今日は「建前と本音」について書きます。
筆者は日本生まれ日本育ちの100%日本人(しかも40代)ですが、「建前と本音」がほぼ理解できません。相手の言葉を額面通り受け取り、その後相手を追求して嘘つき呼ばわりし、絶縁してしまった相手もいます。たぶん京都には住めないでしょう。「ぶぶ漬け食べはります?」って言われたら「なにそれ食べたい!」って答えて大喧嘩になりそうです。最近は経験もあるので以前ほどではなくなりましたが、「期待しなくなった」というほうが正しいかもしれません。
想像力の欠けたASDなせいかもしません。それ故に「場の空気」「暗黙の了解」「謎ルール」が理解できず、40年間いじめやパワハラ、不当解雇の標的だったせいかもしれません。また現職含め建前ではダイバーシティやコンプライアンスを謳っても実態はかけ離れた昭和の男社会、LGBT差別も野放し、年休は突き返される、飲み会の翌日に「動きが悪い」といびられる… そんな「被害体験」が多すぎたせいでしょうか。
「建前と本音」自体に強烈な嫌悪感を持つようになってしまいました。
現職は昨年11月末に復職しましたが、「働き方改革」「ダイバーシティ」「健康経営」「DX」と美辞麗句がウェブサイトを埋め尽くし、実態は「ザ・昭和」。毎朝ラジオ体操、月初の朝礼は全社員が集まって社長のスピーチを20分近くたちっぱなしで聴き、女性管理職はごく僅か、女性役員は社外取締役だけ、障害者向け求人はアシスタントの一般職だけ、在宅勤務制度も毎週出社が必須、フリーアドレス導入後も座席は固定、LGBTは存在すら認識されず…。
LGBT&障害者の二重にマイノリティな筆者は「建前と本音」のその弊害をモロに受け、1年近い休職期間で「外の世界」を見てしまったため、復職後の「逆カルチャーショック」は強烈でした。復職とほぼ同時に転職活動を開始し(それも応募先はD&I掲げた大手や外資に限定)、同時に現職でも色々社内で声を上げました。
最初は社風を変えたいとSDGs推進部門、次は社員制度を変えたいと人事への異動を希望し(どっちも拒否され)、今回は経営企画部への異動希望を出しています(多分拒否られそうです)。年度初めのバックオフィス全員向け説明会で副CEOが「ウチのSDGsは完璧だ!」と豪語したので、質疑応答で「ジェンダー平等やダイバーシティ推進が足りていないがどう思うか?」と副CEOに数百人の前で詰め寄り(「確かにその点は足りていない」が副CEOの回答でしたが)、その後も組合や総務課長にも同じことをメールで送り、年末恒例行事の「CEO宛メッセージ」にも同じ指摘と自分なりの提言を書いて送りつけ(CEOには「総務ブロック」で届いてなさそうですが)、社内SNSでも同じことを折に触れて書き込んだり…。
同時に「ここでは無駄だろうな…」とも感じています。10数年前に筆者を採用してくれた面接官で、その後10年以上「上司の上司」だった担当役員(今は引退して子会社の顧問)の方はとても共感してくれました。また社内SNSでちらほらと賛同の声があがります。
ただ圧倒的多数は沈黙、今の上司や総務は「馬の耳に念仏」です。
話の合う健康管理室の女性によると、「ザ・昭和」が原因の転職・休職者がかなり多いそうですが、会話の度に「しろくまさんはこんな昭和な会社にいるべきじゃない!」と言われてしまいます。
人事考課面接でも上司から「そういう働き方はコンサルとか別の会社の方がいいんじゃない?」と言われていて、筆者は会社側の「転職活動公認」と受け止めて(笑)います。
復職後の上記の言動以外にも、復職時に障害と「合理的配慮」要求事項、加えて休職原因がパワハラだと伝え、露骨に厄介払いな転勤予告を外部の公的機関に通報&大騒ぎをして潰したため、会社側から「うるさい厄介者」認定され、大手企業の正社員だからクビにもできない… が実態かもしれません(別にいいのですが)。
ただ本当に「ダイバーシティ」やDX推進の会社はレベルが段違いなのか、転職活動も1年近く内定が取れず(かなり良い大手外資ITからスカウトもありましたが二次面接落ち)、ここ1年間でしたボランティア活動や書籍出版、SNS情報発信も結果は僅か… 諦めムードも正直あります。
仕事を我慢にしたくない、1度きりの人生を諦めたくない、でも希望の場所は力不足で手が届かない、そんなモヤモヤした気分を抱えながら、今朝来た別のスカウトにまた少し期待し面接準備な今日の午後の在宅勤務です。
来週月曜は必要性ゼロの出社、嫌だなぁ…