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雪晴一句

雪晴や二センチ下にある普段


雪が降った日、百メートルほどあるホテルの第二駐車場まで歩いた。仕事の前泊だろうか、ホテルは第三駐車場まで埋まるほどの盛況を見せていた。

通勤でいつも前を通り過ぎるだけの景色は、雪と、ホテルから仕事場に行くという非日常とで、全く違う顔を見せていた。

大通りから一つ住宅街に入った小道を、まだ誰にも踏まれていない部分を選びつつ歩く。

自分のつけた足跡を見ると、少しだけ「いつもの日常」がのぞいていた。

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