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【俳句エッセイ】冷やか
鳩の巣の下に殻落つ冷え冷えと 白月
季語 冷え冷え 仲秋
冷え冷えは冷やかの子季語(同じグループみたいな意味かな)
冷やか(ひややか) 仲秋
【子季語】
冷ゆ、ひやひや、ひえびえ、下冷え、秋冷、朝冷、雨冷
【解説】
秋も終わりに近づき、冬が迫ってくると肌に触れる物や空気をひんやりと感じることがある。この皮膚の感触が冷やか。人のものいいや態度にもいう。これにたいして、冬の季語「寒し」は体全体の感じをいう。《季語と歳時記より》
毎朝、毎夕、巣を覗くのが日課になっていた。
今朝、いつものように巣をのぞくと、鳩の姿がない。
何かあったと察しはついた。
卵の姿もなかったからだ。
木の下を見にいくと、半分になった殻が落ちていて、でもその中身はどこにもなかった。
殻の中には小さな蛞蝓が1匹眠っていた。
ふと見上げると電線に鳩の姿が。
首の長さから、あれはハト男だと察した。
彼は僕らを警戒しながら巣へと飛び移った。
卵を探しているかのように見えた。
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