【徒然】父の日の贈り物
先日は父の日でした。
上の兄貴2人は特になんということもなく、「あ、そうなの?」ってくらいのものですが、今年10歳になる娘は、こういうイベント日を早くから押さえていて、プレゼントを準備してくれます。
マッサージカードも作ってくれていたのですが、それとは別に絵もプレゼントしてくれるようです。
「何の動物が好き?」
いつも、こんな質問をくれます。
僕はそんなとき、絵を描いてくれるのかな、とピンとくるので、娘の予想の斜め上を答えます。
「カバかな🦛」
「えー?カバ??」
案の定、想定してなかった答えに驚いています。
ここで、タスマニアデビルかな、とか、センザンコウかな、とかまで、想定と離れすぎた返しをすると、ちょっと娘の興が削がれてしまいますので、程よい加減が大事です。
「はーい、わかった。ちょっと待っててね!」
そういって戻ってくると
「何色が好き?」と尋ねてきます。
ここは無難な色を答えます。どうやら、好きな色のおりがみの裏に描いてくれそうな感じだったので、おりがみにない色は答えてはいけません。
しばらくすると、向こうのほうから、カバは何を食べるのかなあとつぶやいている声が聞こえてきます。
そんなときは、放っておきます。うちには図鑑もタブレットも転がっているので、自分で調べる方法はいくらでも持っているからです。
程なくして、娘がやってきました。
「はい、父の日のプレゼント!」
「ついでにライオンも描いたよ!」
なんというクオリティでしょう。思わずLINEスタンプで商品化したくなりました。右側のライオンはそこはかとなく、たまごまるちゃんを彷彿とさせます。
「カバはねえ、色鉛筆で塗るまえに……」
制作秘話を語ってくれる娘にあいづちをうち、壁にマステで作品を飾ったあとは、無期限のマッサージカードを使って、娘に踏み踏みされながら、成長をかみしめる、よい父の日となりました。