点と点を繋ぐと「縁」になる…大切な宝物
ある始点は
ふと手にした
コミック本
タイトルは
「砂時計」
導かれるように
買って
開いてみると
胸がキュンと
キューンと
切なくなるようなストーリー
死ぬほど辛い出来事があった時
男の子は
「オレがずっと一緒におっちゃるけん」と言う
主人公の女の子も
「ずっとずっとずっと
一生一緒にいれますように」と願う
果たして…その願いは…
初恋とは
いつのことを言うのだろうと
淡い想いを
思い出させるようなストーリー
そんな想いの中で
考えたのは「時間(とき)」のこと
私は
いつも
時間(とき)の流れ
時間(とき)の過去(いままで)
時間(とき)の現在(いま)
時間(とき)の未来(これから)
・・・を考えてきた
現在(いま)が過去になり
未来(これから)が今になる
その入れ替わりが
永遠に続くことが
時間の流れということ?
永遠とか
無限とか…そう言うことが
またわからなくて
時間を直線上で考えていくと
時間の渦の中に
飲み込まれていくようで
頭が混乱してしまう
時間(とき)…というものが
どうやっても掴めないのだ
掴めなくて当たり前?
形はないのだから?
その憂いを
この始点は
時間(とき)を
理解するところへ
私を
繋げる
「砂時計」の設定場面の
ある町のミュージアムに飾ってある
1年間の時間(とき)を刻む
大きな大きな砂時計
それは
一年の終わり大晦日に
時間(とき)を引き継ぐ
小さな3分間の砂時計のように
切り取られた時間ではない
それは
まさに時間(とき)の流れそのもの
そしてそれは巡る
一年の最後の時刻を
受け渡した瞬間に
一年の最初の時刻を
受け取る
あーあ…こうだったのか
時間(とき)は巡る
回転(まわ)る
繰り返す
一瞬重なる
幾重にもある時空のことも
これでわかった
だから
時空は
越えられると
誰とでも
共に一瞬を過ごせると
そう思える
この縁が
繋がったならば
いつか
その瞬間を
見に行けるはず…
私の「縁」の
始点と
終点は
いつも
同じ一瞬…ということ
そのことを
この両手の掌を
丸く丸めて
そっと
大切にしまおう
そして
点と点は
また繋がって
きっと
「縁」になる
大切な宝物になる
芦原妃名子先生のご冥福を心からお祈り致します