空の高〜い所に出る真珠母雲が大発生
私たちが空を見上げて見る雲は
地球の対流圏に浮かぶ雲です。
大気の9割は対流圏にあって
その上の成層圏や中間圏、熱圏は
天気現象はあまり起こりません。
ところが、そんなおだやかな成層圏にも
稀に雲が現れます。
それが真珠母雲
(極成層圏雲・Polar Stratospheric Clouds)です。
この雲は
成層圏の気温がものすごく低くなった時に発生します。
水が凝結して雲を作るのは−85度以下だそうで
それが17日にスウェーデン上空で
大量に発生しました。
(NASAスペースウェザー・12月19日号より)
凝結する物質によって色合いが違うのですが、
真珠貝のように幻想的な色合いは
水のみが凝結したもので
このタイプが見られるのは特にに珍しい事。
通常は1月から見られるものが
今年は早い時期に出現しました。
さらにNASAの予報モデルによると
今後もさらに
真珠母雲発生が続きそうだという事です。
真珠母雲の中でも水が凝結したタイプは
地球上最も美しい雲と言われています。
ただし、この雲
オゾン層の破壊につながるのではないかと
危惧されてもいます。
美しさと危険は表裏一体!
この雲の増加を
手放しに喜んでいてはいけないのです。
残念。
(タイトルの雲は今回のものではなく
Wikipediaから頂きました。)