・・・ところ変われば予報も変わる・・・台湾の懸日予報
広い世界の天気情報を眺めていると
その土地独自の個性ある予報を見つける事があります。
例えば日本の「桜の開花予報」なんて
世界中の人から見たらとっても日本らしいものだと思います。
台風や大雨の影響を調べるために
台湾の交通部中央気象局(日本で言う気象庁)のページを見ていたら
ニュース項目に”2023年の懸日予報を発表した”とありました。
”懸日”ってなんだろうと思って調べてみたら
とても風流なものでした。
Manhattanhenge(マンハッタンヘンジ)って耳にした事のある人はいるでしょうか?
ストーンヘンジの冬至の日のように
太陽がニューヨークのマンハッタンのビルの間
ちょうど道路の真ん中に沈んでいく現象です。
アメリカ自然史博物館のウェブサイトに解説がありましたので
そこから写真だけ頂戴しました。
年に数回だけこの現象が見られます。
https://www.amnh.org/research/hayden-planetarium/manhattanhenge
台湾の懸日予報はまさにマンハッタンヘンジの台湾版でした。
https://www.cwb.gov.tw/Data/astronomy/2023_hanging_sun_forecast.pdf
高雄などの道路の真ん中に日が落ちる日程と時間を割り出してくれています。
太陽の観測には日没の前後10分くらいがいいそうですよ。
インターネットでビデオを見たら
台湾ではこの懸日を見るためにけっこうな人手でした。
さすが月見を楽しむ人たち。風情あります。
日本も東西に伸びる京都の道とか
坂の多い道とか
探してみたら夕日がきれいに落ちるポイントがありそうですね。