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文フリ東京31参加レポート

2020年11月22日、「第三十一回文学フリマ東京」にサークル参加しました。
COVID-19感染拡大中の同人誌即売会参加記録として、レポートを残しておきます。

1.一年ぶりの文学フリマ

文学フリマとは、全国で開催されている文学作品の展示即売会です。
文学フリマの「場」には一般商業流通には乗らない作品がたくさん集まります。

第三十回文学フリマ東京は今年の5月6日でしたが、イベント自粛要請のため中止でした。

実は今回の文フリも、ギリギリまで参加を保留にしてたのです。緊急事態宣言とかいろいろありましたからね。
そしたら8月に「入金しますか?」ってメールが来てびっくり。
あわてて確認したら、どうも3月末に申し込んでたらしいんですね……思い返せば、Jgarden48が中止を発表したころ。秋には通常の生活が戻っているだろうという考えもあって、悔しさと勢いで申し込んでたようです。
4~8月の世界変動が大きすぎて完全に忘れてた。

そっか、申し込んでたんなら出るよね、ということでお支払いを済ませました。もうイベントの中止や延期にも慣れきっていたころなので、参加できなくなってもそれはそれ、という心持ちで。
ただ3月のテンションがなかったら、今回は出ていなかったかもしれません。

2.新刊

同時にテキレボへの参加も決めていたため、新刊ありますって言いたいよね……となり、予定にはなかった短編を急遽書き下ろしました。
いつもよりエンタメっぽさは薄めかも。今の閉塞感に対するモヤモヤも少し織り込んだかもしれません。

ちょっとわかりにくいんですが、あいかわらずのクレイジー特殊装丁です。

3.アールワークスの感染症対策

基本的には先月のJ庭と同じ。

◎2スペース確保
◎見本誌代わりの机上ポスター(QRコード付き)
◎消毒液&除菌シート設置
◎コイントレー
◎頒布物個包装

ところが、直前に東京都の感染者数が500人を超え、参加するかどうかを改めて迫られることに。
自分たちはまあ「ものすごく気をつける」にしても、他の皆さんに参加を強制することはできません。参加者はがっつり減るだろうなあ……と覚悟を決めた上で参加準備を進めていました。

当日アフターで友人たちと食事にいく約束もしていましたが、そちらは満場一致で今回はやめようとなりました。
無邪気に「来てね!」「遊ぼうね!」と誘えないってつらいですね……

4.当日

イベント側の感染症対策はこんな感じ。何度も確認しました。

①入場時

まず接触確認アプリをインストールしているかのスマホ画面確認、検温、消毒。
それからサークル入場証と引き換えに、服に貼るタイプのステッカーをもらいます。自分で取って服に貼るので、他人との接触がなくて安全。

我々は「出店者」の四角いステッカーでしたが、そのあと入場した一般参加の人たちは時間帯によってA~Eの丸いステッカー。人数管理という観点で見ると、一目でわかるところがすごくよかったんじゃないかなあと思いました。

②アールワークスのスペース

2スペのびのびと使わせていただきました。
この快適さは癖になるな……今後もずっとこれでいこうかな……

以前からの読者さんも初めましての方も、アールワークスの本を手に取ってくださって本当にありがとうございます。
前回に引き続き、『I am GHOST』が途中で完売してしまいました。読めぬ……

あと、BLという暗黙の了解があるJ庭とちがって、もうちょっと要素をわかりやすくする必要があるなと反省中です。うちの本って見た目で内容が全くわからないんですよね……

③人出(印象)

予想してたよりもかなり参加者が多い! 気のせいじゃなく!!
先月のJ庭と比べて、欠席のスペースが少なかったです。500人超えが続いたときには、欠席者がもっと増えるかと思っていました。
もちろん苦渋の決断として不参加・欠席を選んだ皆さんのおかげで、イベントが無事開催できたという面もあります。
それだけに、この会場に集まった人たちからは、なんとしてもイベントに参加するんだ……!という意気込みを感じました。

開会時の拍手がとても大きく聞こえたのは、私だけではないはずです。

サークル参加だけではなく、一般参加もいつもどおりか、それ以上の出だしでした。
入場を一時制限するアナウンスが流れたほどなので。
文フリって他の同人誌即売会とちがって、開始直後はサークルさんが主に周回してて、後半から終盤にかけて一般参加の人が増えてくるんですよね。だから開始2時間後くらいには、いつもの人口密度だった気がします。
実際には、サークル数や会場の規模、収容人数の制限など、普段より縮小していたためだとは思いますが、会場内にいるかぎりは「いつもの文フリ」感覚でした。

私もテンションで値段も見ずにほいほい「これください」をくり出していました。もうリアルで本を買えることがうれしくて。
もうちょっとで売上に手をつけるところでした。危ない。

この「いつもの」場を作るために、事務局の皆さんの大変なご尽力があったことと思います。
本当に本当に、イベントを開催してくださってありがとうございました。

残念だったのは、いつも楽しみにしているカレー屋さんと喫茶ブースがなかったこと……感染リスクを考えると仕方ないのは重々承知の上で、でも文フリといえば「カレー・コーヒー・本」なので笑、次は会場でカレーを食べられるような状況になっていたらいいなと願っています。

5.次回は来年5月

次回「第三十二回文学フリマ東京」は、2021年5月16日(日)。

今年の5月には、「11月にはもう収まってるだろう」と思っていました。
でも今、同じように「来年の5月には……」と素直には思えない状況です。

とはいえ、リアルイベントの楽しさも毎回改めて実感していますし、参加することでイベント継続開催を支援したいという気持ちもあります。なのでこの冬の状況も注視しながら、もう少し考えますが。
できれば来年5月、新刊を持ってまた流通センターへ行きたいです。そしてみんなでカレーを食べたいですね。


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