一生モノの友達
mに会うのは2年ぶりだった。
mは大学生時代に出会った友達で、距離的なことやコロナウイルスの影響でなかなか会うことができなかった。
そんなこんなでやっと会う予定を立てられたときは本当に嬉しくて。
1週間前から、電車の時刻を調べて天気予報をチェックして当日に着る服を決めて
前日の夜にはパックをして。まるで彼とのデート並みの気合の入りようだ。
2年ぶりに会う彼女は、以前に増して可愛かった。
同性の私からみてもなんだか守ってあげたくなるような愛らしさがある。
ナチュラル系の私とガーリー系のm。
趣味も服の系統も好きなタイプも全然違う。
そんな二人だから、お互いを見るなり自分にはないものを褒め合った。
よくある女子同士のお世辞をいうみたいなのではなく…少なくとも私はそうだ。
空白の2年を伝え合うべく、お互いに口が止まらなかった。
話の内容は8割が恋愛で2割が仕事。
私はその間に彼氏ができて、mは大学時代から付き合っていた彼とうまくいかなくなり、新しい恋が始まろうとしていた。
mの新しい恋は複雑で、時折心配になった。
でもその好きな彼を思うmが乙女で可愛くて。私の心配は必要なさそうだ。
いくつになっても恋バナは楽しい。
mの提案で、プリクラを撮ることになった。
周りはJKらしき女子たちで溢れていた。
こんな時代もあったなぁってすごく歳をとった気分。
お手本のマネをしてポーズを決め、なにも書かない落書き時間を過ごし、原型をほぼ失った出来上がりをみて笑いが止まらなかった(笑)
そして1番驚いたのが1回500円だったこと!!
私がプリクラを撮り始めた小学生の頃からずーっと400円だったのに!
ここにも値上げが来るのかと、時の変化を感じた瞬間だった。
久々の再会だったが、それを感じないほどの変わらない安心感。
私の数少ない友達のひとり。
年々、友達は量より質だと感じ、大人になるにつれ上辺の付き合いがこれっきりなくなった。
友達は一生モノってこういうことなのかな。
一生仲良くしたいし大切にしたいお友達。
〜素敵な大人になりたい〜
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