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図解 仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方を読んだ話

読んだ本

一言感想

AmazonのPrime Readingで無料だったので読んでみたら、すごくよかったので備忘録に。
言われてみると確かにってのを、コンサル的にまとめた一冊。そりゃそうだ。この宇都出雅巳さんはコンサル→MBA留学→外資系銀行→今に至るという方。きっと豊洲のタワマンに住んでるんだろう笑

ミスを4つに分類

  1. メモリーミス(Memory Errors)

  2. アテンションミス(Attention Errors)

  3. コミュニケーションミス(Communication Errors)

  4. ジャッジメントミス(Judgement Errors)

メモリーミス

人は忘れるもの

なので、忘れないようにする。
忘れる理由は「ワーキングメモリ」が理由。ワーキングメモリはすぐに明確に記憶してくれるが、容量が小さい。せいぜい、7つ前後(プラマイ2)か4つ(プラマイ1)と言われる。なのでワーキングメモリの負荷を減らせって話。
なので、その対策として以下の3点。

  1. 不要な情報を外へ出す。

  2. 不要な情報を入れない。

  3. 使う量を減らす。

もう少し対策の具体的なhowを書くと、、、
外へ出す→メモ、ToDoリストにしておけ。
不要な情報を入れない→集中したいならスマホ離せ、部屋をきれいに。
使う量を減らす→無意識に動けるように知識をみにつけろ。
とても、よくわかる。とくにスマホを話すのは本当にそう。スマホは集中力の宿命の敵。

アテンションミス

人は目でなく脳で見ている。

がんばって見ようとすると視野が狭くなり視覚が生まれる。
→俯瞰する。先入観、思い込みを捨てる。
サマータイムレンダの網代さんですね。それはいいとして、フレームワーク(枠組み)を使って、視野が狭くなることを避ける。
そうか、今まで整理をするためにフレームワークがあると思っていたけど、整理をすることで視野を狭くなること=注意の漏れを避けられるという意味もあるのだ。

シングルタスクのすすめ

マルチタスクが効率的に見えるが、切り替えによるロスを考えると非効率。スイッチングコストはとても高い。
シングルタスクは言い換えれば1つのことに集中すること、いわゆるゾーン・フローと呼ばれる状態。この状態に入るために「ルーチン(一連の決まった行動)」が注目されている。また、ゾーンいん入りやすい環境があるそれは以下の3つ。

  1. 時間

  2. 空間(視覚)

  3. 空間(聴覚)

時間については特に朝がいい。脳は寝ている間に記憶を整理するので、起きたばかりはすっきりしている。また、視覚は注意を引くものを遠ざける。不要な情報から自分を遠ざけること。聴覚は静寂にすると小さな音で気になることがあるので適度音があったり、いつもの1曲を決めておくのがいい。

仕事を細かくし、難易度を自分で調整する。

仕事を細かく分解して、具体的にすることでやるべきことが明確になり、集中力を上げる。また、簡単すぎず難しすぎず。簡単な仕事は、もっと早くできるように、難しい仕事は手をつけられるところから手をつけたりスキップしたりすることで調整する。

コミュニケーションミス

自分と他人の記憶は違う

表面上のやりとりで、自分と相手の記憶の変化に注意が向いていない。これが原因。
人の潜在記憶によって誤解を生む。記憶は関連する情報同士がネットワークでつながっている。

意識の矢印を相手に向ける

相手と自分の記憶の違いを忘れることで、相手の話をわかったつもりになる。相手の記憶を深く聞くこと、自分の勝手な潜在意識の働きを自覚することで、意識の矢印を相手に向ける。カンにたよるのは危険。
そのためにも「自分は相手のことを知らない」と思うこと(無知の姿勢)。

理解度を確認せよ

  1. 相手の理解度を「復唱」で確認する。

  2. 聞いた話を誰かに話して自分の理解を確認する。

  3. 本の内容をSNSに投稿して、理解・記憶する。

曖昧な理解・記憶では説明、言語化ができない。できない部分が欠落している部分だとわかる。理解度を高めるために復唱はいい手。また、アウトプットすることは自分の理解・記憶の確認になる。こうやって記事を書くのはまさにそれ。

ジャッジメントミス

遅い思考と早い思考

人は日常の大半を「早い思考」に依存している。ただ、記憶(経験値や知識など)なので、記憶自体に偏りや誤解、情報不足があることで間違えた答えを出してしまう。これに対して、「遅い思考」はワーキングメモリを精一杯つかってじっくりと判断をする。だから、注意が散漫でワーキングメモリが満杯状態だと間違った判断を下す。例えば、感情が揺さぶられることでワーキングメモリを大量に消費してしまい、判断を間違えやすくなる。
ジャッジメントミスをなくすためには、「速い思考」が下す判断を逐一「遅い思考」で検証するプロセスが必要。判断をするときに自分でどちらの思考なのかを自分自身に問いかける。

「遅い思考」で考えても、脳にだまされるから気を付けろ。

人は「思い出しやすい」と「頻度が高い」と判断してしまう(認知可能性ヒューリスティック)。
また、一旦判断を下すと、それを正当化しようとする。ある仮説を正しいと考え始めると、それに関する記憶が勝手に活性化さてその仮説に合致する情報が勝手に呼び出されやるくなる。
さらに、潜在記憶の働きによって自分の都合のいい記憶ばかり活性化されるため「私はずっとしてっていた、わかっていた」と勘違いしてしまう(後知恵バイアス)。
これらの罠から逃れるためには、自分が下そうとしている判断の真逆を想定する。思考の前提を変えることで気づかなかったことを考慮でき、潜在意識による思考の偏りを防ぐことが可能。

事実or意見?

潜在意識がどうしても必ず影響を及ぼす、判断の精度を高めたければ、潜在記憶が判断材料として適当かのチェックが必要。このために、事実なのか、意見なのかの視点を持つ。人の記憶は事実も意見も混在している。「速い思考」を通ることで区別がとても難しくなる。
自分が下す判断が事実に基づいているか、事実のように見えてもなにか解釈が加わっていないかどうか。を精査する。重要な決断であればあるほど自分の判断材料を洗い出すプロセスを重要にして忘れないようにする。

自分と他人の評価基準の違い

人によって「何を大事にしているのか」は違う。自分の評価基準がどのようなもので、本当に正しいかには意識を向けることはあまりない。そして、それが同じと思い込んでいる。
「自分と相手の評価基準は違うかもしれない」という前提で行動することが大切。

偉人のおことば

論語の「過ち」を「ジャッジメントミス」に置き換えると、、

  1. ジャッジメントミスに気づいたら、改めることに躊躇してはならない

  2. ジャッジメントミスを犯しながら、改めないのがジャッジメントミスである

  3. 小人はジャッジメントミスを犯すと、必ず、取り繕う

また、ドラッガーはマネジメント論に3つの要点にまとめると。

  1. 自分の行為の全てを注意深く観察せよ

  2. 人の伝えようとしていることを聞け

  3. 自分のあり方を改めよ

マネジメントとは自分のマネジメント、記憶のマネジメントであり、さまざまなミスをなくすことにつながる。

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