手に入れたいものは勇気と熱意なのかもしれない。
人は臆病だから
勇気を持って何かに挑戦する人が
好きなのかもしれない。
そういう物語に触れたくなる。
自分にはない勇気をもらえるから。
森本萌乃さんの『あすは企業日!』
を読もうと思ったきっかけは、たぶんそれ。
書店をフラフラ歩いていて、
タイトルとパラパラとページをめくり、
この物語の続きを知りたくなった。
いきなり主人公のスミレが
会社をクビになるところから始まる。
自分なら、絶望して、
転職活動をし続けるだろう。
そこから、起業家への道へ進む
スミレがかっこいい。
読んでいると、あぁ自分も頑張りたいな、と
エネルギーをもらえる。
何か目の前に困難が立ち塞がったとき、
救いの手を差し伸べてくれる人に
出会うことがある。
だいぶ無茶なお願いを、
二つ返事で引き受けてくれる人がいて、
頭が下がる思いをしたことが何度もある。
そういったとき、考えるのは、
諦めずに行動し続けたから
出会えたのではということだ。
断られることやお願い事をするのは苦手だ。
だけど、自分1人でどうにもならないとき、
誰かの力を借りる必要がある。
何かを達成するために、
行動し続けるのは難しい。
諦めて別の道を選ぶのも一つの手段だ。
だからこそ、諦めずに
頑張っている人をみると応援したくなる。
その人のエネルギーや熱意の力になりたいと
思ってしまう。
自分の人生を振り返り、
同じことを繰り返し、挑戦しない日々に
終止符を打ち、何かに挑戦したくなる。
そんな本だった。