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アラサー女がポカホンタスをみて物申したくなった話

ポカホンタス【感想】

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視聴きっかけ

とんでもない名言があるってネットではるか昔に見たな…というかすかな記憶で…

あらすじ

アメリカの歴史的な逸話を基にした物語。自由奔放なポカホンタスと、森の仲間、ミーコとフリットは海岸で、村に初めて入植してきたイギリス人を目撃する。柳の木のおばあさんの知恵と、勇敢なジョン・スミスとの友情を頼りに、ポカホンタスは、2つの大きく異なる文化を結びつけるために立ち上がる。

感想

まず言わせてください。

もののけ姫下位互換映画。です。

さてこの一言でイライラした人のブラウザバックを見届けまして…



所詮 白人が描いた”平たい顔族”

ポカホンタスたちの顔、
もうちょっとかわいくデフォルメ
してもいいと思います。
それだとリアルじゃないから…
とかの言い訳を並べるんだろうけど、
他作品白人のキャラも結構可愛くしてるのに
ここにきてなんであえてリアルな感じにしたの?
顔面は本編に一切関係ないじゃん。


ジョンにポカホンタスが自分たちのことを教えるのも
おそらく素敵なシーンなんだろうけど
本気で平等で理解しあうことの美しさを説きたいなら
あそこでジョンがイギリスの文化の事も教えたっていい。
なのにポカホンタスが一方的に歌っているのも
遠回しに先住民は聞く耳を持たないって偏見表してる?
と敏感になってしまった。

あくまでも白人の人が、平たい顔族との差別や偏見は"かわいそう"だから、目立つように我々がピックアップしてあげましたよ感満載の描き方で、こういう部分は昔からへたくそなんだなディズニーって思うなどしました。

人間の成長とか人の心の動きとかはすごく得意なくせに
その人物が属している環境とか人種とかを説明することが
すこぶる苦手、というイメージをディズニーには持っている。



このセリフのためだけに…

ポカホンタス?こっちを見て。
僕は明日死んだっていい。
君を知らずに100年生きるくらいなら。

ジョン・スミス


このセリフを輝かせるための1時間ですか?という気持ち。
おそらく 死んだって良い というところからが有名だと思うけど
わたしはあえてその前の こっちを見て から載せています。
この言い方が完璧だった。
絶対に不安にさせないよっていう
ポカホンタスへの優しさと愛しさ100パーセント。

このセリフのためだけにもう一度見る価値があります。


最後のあいさつ

お別れのあいさつ、ポカホンタスが教えてくれたのに
ジョンはこっちの方が好きだって言って
シェイクハンズするんだけど
このシーンが伏線とは思わなかった。

一番最後のお別れはポカホンタス式のポーズにした二人。
手が触れ合える距離にいなくても出来る挨拶。
…泣けたぜ!


でも選ばれたのはロルフ

わたしはジョンとの幸せが見たくてわざわざⅡも見たのです、
しかし選ばれたのは出会いが最悪だった彼です。
少女漫画履修しすぎ。



当て馬が当て馬で終わらないのがディズニー

ノートルダムのときに感じたこの気持ち。
この作品で確信に変わりました。
当て馬がいつのまにか本命馬になってんだけど
その心の機微をちゃんと描かないから
いつだって叩かれるのは選んだ側の女キャラなんだよな
なんてこったい。

わたしも観終わってすぐは、おいー!と某万事屋の気持ちでしたが
だんだん時間がたって
ポカホンタスはロルフのここが良かったのかな…?
と思うポイントをいくつか見つけたのでご紹介します。

・彼女のバックグラウンドまで愛す

物語後半でポカホンタスは自分か国かを迫られます
この時に、何が何でも彼女だ!って主張するのがジョン。
彼女の国も大事だろ!って言うのがロルフ。

・彼女に選択をゆだねる

一緒に来てほしいってはっきり言うのがジョン。
さっきの国か自分かって時に決めるのは彼女だって最終的に言うのがロルフ。
そのあとも自分のそばに居てほしいとは一言も言わないんですよ。


恋愛したいのはジョンだけど、人生を預けたいのはロルフかなー
と自分に置き換えた時に思いましたね
家族に紹介できるのはロルフだもん普通に。

でもジョンだって危険を二人で乗り越えた過去があるし
再会できたらあれくらいポカホンタス至上主義でもいたくなるよな…!気持ち分かりすぎるのよ…。

人種とか自然とかの分かりあいを説きたいはずの作品でも
恋愛面ばっかり感想残すのがわたしです




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