ねんトレしたら息子がかわいくなった話
はじめに
子育てをしたことがある人なら、誰しも子どものねんねや寝かしつけに一度は悩んだことがあると思います。
私と夫も例に漏れず、昼も夜も抱っこで寝かしつけ、時にベッドへの着地に失敗しては泣き、時に寝たと思ったらすぐに起きる息子に苛立ち、「一人で寝てくれないかな」「できるだけ長く寝てくれないかな」といつも悶々と思っていました。
このままでは良くないと思い、生後4ヶ月の時にねんトレを始めたところ、息子が一人でねんねできるようになり、身体的にも精神的にもグッと楽になりました。
我が家のねんトレがすべての赤ちゃんに通じるものではないと思いますが、一例としてご紹介したいと思います。
ねんトレを始めた理由
私と夫がねんトレを決意した理由は大きく三つ。
・寝かしつけにかかる時間を減らしたい
・抱っこでの寝かしつけに限界があった
・息子に日中も機嫌よく過ごしてもらいたい
ねんトレを始めるまで、我が家は昼も夜も抱っこで寝かしつけていました。
他の赤ちゃんに比べて我が子はよく寝る方だったと思います。それでも、昼は30分かけて寝かしつけたと思ったら15分で起きてまた30分かけて寝かしつけ…ということや、夜も1~2時間で起きてその都度寝かしつけ…ということがあり、とにかく1日の中で寝かしつけに取られる時間が多かったのです。育児の中で寝かしつけが一番苦手だった私にとって、これは本当につらいことでした。
加えて、息子は生後4ヶ月の時点で8キロちかくあり、抱っこでの寝かしつけに限界が来ていました。長時間の抱っこで腕が疲れても、少しでも腕を休めれば違和感を覚えるのか目を覚ましてしまい、無事にベッドで眠るのを見届けるまでは気が抜けず、寝かしつけが終わる時には毎回汗だくでした。
また、息子は比較的よく寝る子ではありましたが、ぐっすり寝る時とそうでない時があり、そうでない睡眠から起きた時はとても機嫌が悪くなります。息子の機嫌が悪いと、私もそんな息子をうまくあやしてあげられない自分にイライラしてしまって、「これは悪循環だ…」と思ったのです。
この三つの理由から、我が家ではねんトレを始めることにしました。
どんなねんトレをしたか
我が家で取り入れたのは、いわゆる泣かせるねんトレです。
これは賛否両論があると思います。
ネットやSNSで検索してみると、「泣かせっぱなしにするなんてかわいそう」「近所に迷惑」という意見がたくさん出てきました。
ただ、私と夫は息子が新生児の頃から、息子が多少ぐずってもしばらくは泣かせていました。泣いたらすぐに飛んでいってあやすことや、息子を泣かせないようにずっと抱っこなどはしていません。
「泣いたらすぐにママかパパが来てくれる」ことを覚えてしまうと、私たちにとっても息子にとっても良くないと思っていたからです。
なので、「泣かせっぱなしがかわいそう」とはあまり思わず、泣かせるねんトレにも抵抗はありませんでした。
問題は、泣き声が近所迷惑になるのではないかということ。
こればかりは窓を閉めるくらいしか対策のしようがないので、せめて夜ではなく昼のねんトレから始めることにしました。昼のねんトレから始めることで一人で寝付くことに慣れ、夜のねんトレに移行した時に少しでもギャン泣きせずに寝てくれるのではないか、と考えたためです。
後述しますが、私たちの期待通り、夜のねんトレはスムーズにできました。昼も夜もいきなりねんトレするのは不安で迷っている方は、昼のねんトレから始めることをオススメします。
参考にしたもの
ねんトレを始めるにあたっては、まずこちらの本(以下「ねんトレ本」)を購入しました。
インスタやTwitterなどで「#ねんトレ」と検索するとオススメされていることが多く、Amazonの評価も高かったので購入。赤ちゃんの睡眠サイクルや生活リズム、寝かしつけについて、漫画形式で紹介されているのでとてもわかりやすかったです。産後脳で活字を拒否している状態の私でもサラッと読むことができました。
(余談ですが、産後ってなんであんなに脳がボケるんでしょうね…。一時期活字を読むのが本当にキツくて、Twitterの140字が限界でした。)
特に「なるほど」と思ったのが寝かしつけに関する記述。
”赤ちゃんは生まれてからすぐママが始めた寝かしつけ方を 安心して眠るための条件として覚えていくんです”
つまり、普段から抱っこで寝かしつけていたら抱っこじゃないと寝ないし、それ以外の方法で寝かしつけようものなら「いつもの方法じゃない」「なんで抱っこしてくれないの」と泣く。起きた時も、再入眠するためには抱っこが必要になる。
これ、めちゃくちゃ大変ですよね。
息子を抱っこで寝かしつけ、ベッドに寝かせてすぐに起きてしまった時、「なんで自分で寝入ってくれないんだろう」と思うことがあったのですが、息子にとって寝るためには抱っこが必須になってしまっていたのだとわかりました。
あとはひたすらネットやSNSで経験談を検索。noteのこちらの記事も大変参考になりました。
赤ちゃんが眠れない理由について、「ベッドにいくタイミングが遅すぎる」というのは目からウロコでした。
”寝ぐずりでギャン泣きをしている赤ちゃんは、いわゆる「眠いのに、目が冴えてうまく眠れない」疲れすぎの状態です。”
息子も、あくびをしたり目をこすったりして眠いはずなのになかなか寝付けずギャン泣きをすることがよくありました。「眠いなら寝ればいいのに」と思っていましたが、あれは疲れすぎの状態だったようです。
ねんトレを始める前にやったこと
ひとしきり情報をインプットしたら、次はねんトレを始めるために以下の準備をしました。
・ねんトレに関する夫婦の共通ルールを決める
・ねんねの環境を整える
・ベビーモニターを設置する
・ねんトレに関する夫婦の共通ルールを決める
ねんトレを始めた頃、新型コロナウィルスの影響で夫は在宅勤務をしていました。昼のねんトレ時に在宅だったため、協力してもらうこともあるだろうと思い、夫婦で共通認識を持つためにいくつかルールを決めました。
①朝は7時までに起こす
②日中は活動時間を守り、活動時間終了の10~15分前にはベッドに連れて行く
③夕寝は17時までに起こす
④寝かしつけは一切無し(トントン、手を握るなどもNG)
新生児の頃は寝たい時に寝たいだけ寝ていた赤ちゃんも、生後2ヶ月を過ぎると徐々に生活リズムを整え、昼夜の区別をつけてあげることが大事になってきます。ねんトレ本によると、「生活リズムを整えるコツは朝起きる時間にかかっている」ので、それまでは息子の起床時間に合わせて1日の活動を始めていた生活を見直して、朝7時には起こすように決めました。
日中は活動時間を目安に起こし、時間が来たら寝かせるようにしました。活動時間とは、「赤ちゃんが起きていられる時間」のことで、月齢によって変わります。調べると様々なパターンが出てきますが、私が参考にしたのは前述のnote記事内のもの。
ねんトレ開始時、息子は生後4ヶ月の終わりだったので、活動時間を2時間弱と設定しました。たとえば、10時に朝寝から起きたとすると、次の昼寝は12時からなので、11時45分頃にはベッドに連れて行くようにしました。
日中のねんねは朝寝・昼寝・夕寝の3回。ねんトレ本には「夕寝は17時までに起こす」と書いてあったので、これも厳守しました。
また、抱っこ以外の寝かしつけ方法を調べてみたところ、子守唄を歌う、トントンする、手を握るなど、様々なものがありました。我が家はベビーベッドで寝かせていたので、添い寝が必要なものはNG…。ということで、少しスパルタかもしれないと思いつつ、寝かしつけは一切無しにしました。
ねんねの時は、寝かせたい時間の10~15分前に寝室に連れて行き、縦抱きでしばらくトントン。興奮が収まってきたらベッドに寝かせ、頭を撫でて「おやすみ」と声をかけ、静かに退室。
これだけです(笑)。寝かしつけというよりも寝る前のルーティンですね。
でも、「暗い寝室に連れて行かれて」「縦抱きでトントンされて」「『おやすみ』と声をかけられる」ことがねんねの合図だと覚えてくれたのか、これだけで寝るようになりました。
・ねんねの環境を整える
具体的には、寝室を暗くしました。
赤ちゃんが寝る部屋の暗さは、日中でも限りなく暗い方が良いそうです。
我が家の寝室には普通の窓が一つと小窓が二つあるのですが、ベビーベッドの配置的に小窓から差し込む光がちょうど息子の顔に当たっていました。冬は7~8時まで寝てくれていたのに、春になって太陽が昇るのが早くなるにつれて息子の起床時間が早くなった一因はこれかもしれません。
小窓にはカーテンレールがなく、突っ張り棒を設置するほどの幅もありません。仕方がないので段ボールで目張りしました。見た目は最悪ですが、息子の安眠(イコール自分の安眠)には代えられません。おそらく引っ越しするまでこの状態ですが、我慢します(笑)。
普通の窓の方には雨戸がついているので、息子が寝る時は雨戸を下げるようにしました。これで外からの光はかなり遮断することができました。
・ベビーモニターを設置する
息子をベビーベッドに寝かせて退室するものの、寝室の様子は気になります。顔に布団がかかっていないか、うつ伏せで寝ていないかを確認するためにも、ベビーモニターがほしい。でもねんトレがうまくいくかはわからないし、そのためにウン万円もするベビーモニターを購入するのはもったいない…と悩んでいたら、夫が昔のスマートフォンと使っていないタブレットで簡易モニターを作ってくれました。
ベビーベッドの柵に自撮り棒をくくりつけてiPhoneを設置。
リビングにはタブレット。
それぞれにスカイプアプリを入れて、テレビ電話でつなぐだけです。
我が家は昼のねんトレから始めたので、最初はこれで十分でした。ただ、これの難点は夜にまったく使えない(暗いと何も見えない)こと。夜のねんトレも始めた今は、ATOM Camというホームカメラを導入しています。
5センチ四方、重さ100gというコンパクトなサイズにも関わらず、かなりの広角を確認することができ、Wi-Fiさえあれば設定も簡単にできます。
夜間のモニターもこの精度です。(息子の寝相はご愛嬌♡)
その他のオススメポイントについては、私のツイートを参考にしていただければと思います。
何がすごいって、このカメラはスマホアプリで映像を確認するので、買う必要があるのは本体(カメラ)だけなのですが、1台2,500円なんです。安い。
なので、我が家は2台買いました。家の構造上、キッチンからリビング全体が見渡せないので、1台はリビングのベビーサークル付近に設置して、キッチンにいる時もスマホで息子の動きを確認できるようにしています。
いざ、ねんトレ開始
諸々の準備を整え、4月の末についにねんトレをスタート。
・ねんトレ初日
朝寝の前に息子を抱っこしながら話しかけました。
「今日からねんねのトレーニングをするよ。最初は大変だしつらいと思うけど、一緒に頑張ろうね。」
今思えば、これは自分に向けて言った言葉なのかもしれません。息子はいつもと変わらず「はて?」みたいな顔をしていました。
その日は朝7時に起きたので、2時間後の9時少し前に寝室へ。ルール通り寝る前に抱っこして落ち着かせ、頭を撫でて「おやすみ」と声を掛け、退室したところ…
息子、ギャン泣き。
予想はしていましたが、もうギャンギャンのギャンでした(笑)。
「なんでー!」
「抱っこはー!?」
「寝れないよー!!」
そんな言葉が聞こえてくるような泣き声。リビングでモニター越しに様子を見ていましたが、モニターを見なくても状況が伝わるくらいの泣き声でした。
寝かしつけはしないと決めていましたが、ずっと泣かせておくのはもちろんNGなので、最初は3分、慣れてきたら5分、10分…と間隔を開けて寝室に戻り、息子を落ち着かせます。息子は前から魔法のラトルを振ると泣き止むことが多かったので、頭を撫でながらラトルを振ってあやしました。
この落ち着かせる方法はなんでもよいそうで、おしゃぶりでもおもちゃでも、とにかくその子が落ち着くものを用意します。どうしても落ち着かない場合は抱っこしても良いそうですが、そのまま寝落ちしてしまわないように注意が必要です。ある程度泣き止んだらベッドに寝かせて退室します。
こうやって、泣く→あやして泣き止ませる→退室→泣く→泣き止ませる…を、息子が寝るまで何度も繰り返します。もちろん根気が要りますし、何よりメンタルが削られます。あんなに「泣き声に耐えられる」と思っていた私でさえ、泣き叫ぶ息子の声を延々と聞いていたら心が抉られました。夫は仕事をしながら涙目になっていました。
でも、ここでギャン泣きに耐えられなくなって途中で抱っこで寝かしつけてしまうと、赤ちゃんは「泣けばママが来てくれる」と学習してしまいます。そうすると、次からも抱っこされるまでずっと泣き続け、寝付くまでにどんどん時間がかかります。
「これは息子と自分のためだ」と自分に言い聞かせ、心を鬼にして我が子を見守りました。
結局初日の朝寝は、抱っこで落ち着かせている途中に寝落ちしそうになり、慌ててベッドに寝かせたところそのまま寝る…という形で終了しました。息子が寝るまでかかった時間は1時間30分。時間だけ見ると意外と早いですが、果てしなく長く感じた1時間30分でした。
昼寝は、朝寝で長時間ギャン泣きした疲れもあったのか、ベッドに寝かせてから多少泣いたものの30分で寝てくれました。昼寝から起きたのが15時30分だったため、夕寝をする時間はなく、朝寝・昼寝のみで終了。ねんトレ初日にしてはまずまずの結果でした。
・ねんトレ2日目
この日も7時起きだったので、9時前に寝室へ。もちろん、ものすごく泣きました。初日と同様、ラトルを持って寝室に出入りし、泣いては落ち着かせて泣いては落ち着かせてを繰り返したところ…
なんと、50分で就寝!
しかも、抱っこで落ち着かせたのは1回のみで、その他はラトルを振って頭を撫でてあげただけ。一人で寝付いてくれ、とても感動しました。
昼寝の時もベッドに連れて行ってから1時間で寝てくれました。この日も昼寝から起きたのが15時45分だったため、夕寝は無し。
朝寝の時も昼寝の時も、たくさん頑張った息子を起きてからぎゅっと抱き締め、夫と一緒にたくさん褒めました。
・ねんトレ3日目
朝寝・昼寝ともに20分で寝ることに成功。一人で寝る方法をたった2日で習得するなんて、息子は天才なんじゃないかと思いました。
そして、この日はついに夕寝もできました。夕寝も20分で就寝。初めて朝寝・昼寝・夕寝をして、スケジュール通りに過ごすことができました。
・その後
息子はその後も順調に寝付くまでの時間を縮めていきました。ねんトレ開始から10日ほどで安定して一人で寝られるようになり、1ヶ月半ほど経った今では、ベッドに寝かせてから早くて10分、長くても30分以内には寝ます。
ベッドに寝かせてから泣くこともほとんどないので、ラトルであやすことや抱っこすることもなくなりました。ただ、最近はベッドの上で寝返り、うつ伏せ寝をするようになったので、その都度仰向けに戻し、息子が寝付くまではモニターで見守っています。
また、夕寝に関しては、ベッドに連れていくタイミングを失敗するとまったく寝ないので、その時は諦めてリビングに連れ戻しています。活動時間の表やねんトレ本を見ると生後6ヶ月頃から徐々に夕寝はなくなっていくそうなので、その段階に差し掛かっているのだと思います。
夜のねんトレ
こうして無事に昼のねんトレに成功したので、5月の終わり頃から夜のねんトレにチャレンジしました。
とは言うものの、昼のねんトレを経て一人で寝付くことができるようになった息子は、いつの間にか夜も授乳を終えてベッドに寝かせると一人で寝るようになっていました。なので、ねんトレしたというよりも、夜間授乳の時間を変えて朝まで息子が寝られるようにしただけです。
以前は20時に寝かせ、息子が起きる時間に合わせて起きて夜間授乳をしていました。このスケジュールだと2時から4時の間に息子が泣いて起きるため、授乳後も興奮してしまってうまく寝られないことがありました。(その時は今まで通り抱っこで寝かしつけていました)
そこで、23時に1回息子を起こして授乳し、そこから朝7時まで寝てもらうことにしたのです。
最初は寝ている息子を起こすことにものすごく抵抗がありました。もし息子がこの後2~4時に起きてしまったら、授乳しないと寝かしつけることはできず、そうするとただ夜間授乳の回数が増えただけになってしまいます。
でも、今まで息子は20時から2~4時まで寝てくれていたわけだし、6時間以上寝るポテンシャルはあるはず…!と息子のことを信じて、23時に起こすことにしました。
興奮させないように静かに起こし、おむつ替えや授乳もあまり声を掛けないでやってみたところ、授乳後すぐに眠りに付き、朝まで寝てくれました。昼のねんトレで一人で寝付く力がついていたのが大きかった思います。
こうして、ドキドキしながら始めた夜のねんトレは、拍子抜けするくらいあっさりとうまくいきました。
夜のねんトレで気をつけたのは次の3点です。
・授乳で起こす時はできるだけ興奮させないように声掛けは最低限にして、電気も豆電にする
・授乳後はしっかりゲップを出してから寝かせる
・朝は息子が起きていても7時まではベッドから出ないようにする
特に三つ目は大事だと思っていて、「まだ寝る時間であること」を息子にわかってもらうためにも、息子が起きたことに気づいても7時まではできるだけベッドから出ないようにしました。ギャン泣きが始まってしまった時はあやして、時間によってはそのまま起きますが、そうでなければ様子を見て、あわよくば二度寝します(笑)。
夜のねんトレを始めた当初は5時台に起きていた息子も、体内時計ができてきたのか、最近は7時前まで寝てくれることが多くなりました。
このように、無事に夜のねんトレも成功し、今では昼も夜も寝かしつけ無しで過ごしています。
ねんトレをして変わったこと
ねんトレをして大きく変わったのは、息子の寝る時間が長くなったこと、そして私が起こすまで寝てくれるようになったことです。
ねんトレ前は息子が寝ても次いつ起きるかわからなかったため、息子が寝た隙に家事をしたり休憩したりちょっとゲームしようとしても、大抵の場合は途中で息子が起きて中断せざるを得ず、それがストレスでした。
今では、朝寝は1時間、昼寝は2時間前後、夕寝(する場合)は30分~1時間と決め、息子も私が起こすまでしっかりと寝てくれるので、計画的に家事や休憩ができます。おかげで私の生活リズムも整えられました(笑)。
また、離乳食を始める前にこのリズムを作ることができたのは良かったです。今、我が家では離乳食を朝寝の後、大体9時30分~10時30分の間にあげています。私の性格上、この時間がずれるとイライラしてしまうので、ある程度時間を固定できたのは大きかったです。
息子も「朝のねんねから起きたら離乳食」というリズムを覚えてくれているのか、朝寝から起きてもぐずることなく、私が離乳食の準備をしているのを大人しく待ってくれています。
もう一つ大きく変わったのは、寝かしつけが不要になったことにより、身体的・精神的な負担がかなり減ったことです。
ねんトレを始める前、8キロの息子を抱っこで寝かしつけるのが本当に本当につらくて、頑張って寝かしつけても寝てくれない時には息子がかわいく思えなくなってしまうことが何度もありました。息子の前で溜め息も愚痴も出てしまい、夫の前でも不機嫌になり…と悪いことばかりでした。
寝かしつけがなくなった今、心にゆとりができ、穏やかな気持ちで息子と向き合えることが増えました。息子もしっかりと寝ることができるからか、起きている時も機嫌の良い時間が増えたと思います。今でもたまにギャン泣きされて気が滅入ることもありますが、その頻度はねんトレ前より格段に落ちました。
また、息子が一人遊びをしたりねんねしている時は自分のことをする余裕も生まれ、保育園探しや勉強、こうやってnoteを書く時間もできています。
私は、育児をしている時こそ自分の時間を持つことは大切だと思っていて、リフレッシュになるのはもちろん、一度子どもから離れることで次に子どもと接する時に気持ち新たに向き合うことができたり、新しい発見があったりすると思っています。今後、職場復帰してからも自分の時間はなるべく作るようにしたいです。
最後に
息子が一人でねんねできるようになり、私にも余裕が生まれた今、息子がこれまで以上にかわいく思えるようになりました。本当に本当に、一から十までかわいいんです。
見るたびに「こっちが泣きたいよ」と思っていた泣き顔も、もう聞きたくないと思っていた泣き声も、重すぎてもうしたくないと思っていた抱っこすらも、今ではすべて愛おしく思えます。
「寝かしつけが楽になったらいいな」くらいの気持ちで始めたねんトレでしたが、我が家はねんトレをやって良かったです。
実際、ねんトレをすると決めたものの、始める前は「失敗したらどうしよう」「逆にリズムがぐちゃぐちゃになったらどうしよう」と不安でしたが、結果的には予想以上にうまくいきました。たまたま私たちのやり方が息子に合っていたのだと思います。
ねんトレについて調べていると、夜のねんトレから始める方もいれば、泣かせないねんトレを実践している方もいて、家族の数だけねんトレの方法があるのだと知りました。
「ねんトレ、やってみようかな」と考えている方は、ぜひいろんなケースを取り入れ、家族や赤ちゃんに合ったねんトレを実践してほしいと思います。
そして、このnoteが少しでもそんな方々の参考になったら幸いです。
読んでいただきありがとうございました。