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katsu_now
詩「僕の道は」
進む道はひとつって誰がきめたの
僕の前には無限の道が広がっているのに
進む道はひとつって誰がきめたの
安全で安心で僕だけが守られている道
僕は踏み出せずにスニーカーを見る
買ってもらった革靴に
とうとう足を入れることはできなかった
でも進むことも戻ることもできなくて
道はいくつありますか?
僕の進むべき道がわかりません
道はいくつありますか?
僕の進みたい道はわかります
この先の道端には花が咲いて
綺麗な水のでる噴水がある
先に行った先輩たちから誘いがある
恐ろしく整えられた道にゴミはない
僕は踏み出せずに空を見上げる
吹き飛ばされそうな野球帽を
手で押さえて泣きそうになる
これを、買ってもらったのは子供のころ
いつまで夢をみてもいいですか?
僕はまだ青い帽子を捨てられません
いつまで夢をみてもいいですか?
僕はもう青い帽子を捨てなくては
でも、愚かな僕は立ち尽くす
止まることと進むこと
同時にできはしませんか?
止まりながら進むことも
そんな生き方もありですか?
僕の問いかけは愚かですか?
〜創作日記〜
19歳の時に
書きつけた文章です
就職氷河期の呟き
とでも言うのでしょうかね
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