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【エッセイ】就職氷河期。
バブルが弾けての就職氷河期一期生です。
就活する一年前は、
ひとつ上の先輩方は、
2ケタの内定数をゲットする
よりどりみどり状態でした。
(今思えば凄いバブル状態!)
「楽勝、楽勝、説明会行けば。」
「ほとんど内定もらえるから大丈夫だって。」
「いける、いける!」
とこんな感じなアドバイスを
いただいた記憶があります。
(今思えばコレって⁈アドバイス?)
自身が就活本番の年、
凄まじく前例のない氷河な環境になりました。
大学の就活説明会では、
「とにかく業界分析をしっかりと!」
と強く念を押さたれ、連呼の嵐。
同じ就活仲間うちでは、もっぱら
分析の中身はというと、
「今年の採用人数は何人予定なのか?」
がメインでした。
とにかく、採用してもらえそうならば
自身の興味は一旦置いておく状況です。
私もそんな雰囲気に流されていました。
お祈り封書が届く頻度が増えてきた・・・
日増しにあせる気持ちが高まります。
その日も自宅郵便ポスト詣。
(今ならスマホですね)
お祈りされるのか?どうかを。
ポストの扉を開けた瞬間。
その封書の薄さを一目みて
分かるように。
そんな連敗なある日。
ポストの扉を閉じてから、
フッと見上げると、
青い空に大きな入道雲。
「うあっ、デカっい!」
「えっ、小さいかも。」
その後、なんとなく落ちつきました。
業界分析から自分分析に切り替えてみた。
「人が好き。いろんな世代の人と関われる
そんな仕事かな・・・」
という感じを重きにおき、
BtoCのお客様の顔が見れる業界を選び、
多大な運にも恵まれて今に至ります。
現場接客応対、クレーム対応、販売、仕入れ、
転勤、本社勤務、部門異動、結婚、子育て、
教育費、住宅ローン、中間管理職、両親、
出向、新規事業・・・諸々
小休止せずに、とにかく突っ走ってきました。
つまずき、何度もコケたりもしましたね〜
(コケ過ぎて膝ズルズルです笑)
コケると、
フッと見上げる機会が出来るんてす。
あの日のポスト前で見上げた
青い空と大きな入道雲、
自分の小ちゃさ。
「人が好き。いろんな世代の人と関われる
そんな仕事かな・・・」
ラッキーなことに、
今も引き続きファーストキャリアとして、
好きで選んだこの会社で働いています。
人生100年時代と言われる世の中。
自身のセカンドキャリアも意識する様な
年齢にもなってきました。
キャリアコンサルタントになることを
目標にリスキリング。
そのリスキリングの中で学んだことの一つに、
「受容、共感、自己一致」
ということがある。
その人になる極意といえる。
その人がふと空を見上げる機会に
寄り添いたい。
by カツなう