詩「辿り着いた最上階」
怒りで駆け上がったときもある
哀しみで迷ったときもある
ただ何も考えずに
考えられない感情の波に運ばれて
辿り着いた最上階
ここに来るまでの道のりで
ボクは幾人を斬り捨てただろう
返り血を浴び過ぎたこの姿で
ようやく
辿り着いた最上階
ソファーに悠然と
横たわるあなたを前にして
ボクは剣を振りかざすこともできずに
あなたは身を守ることもせず
真っ直ぐボクの目を見つめる
せめて視線を逸らしてくれたなら
斬りかかる怒りも沸いただろうに
辿り着いた最上階
ボクは赤く染まり過ぎて
弱く強く泣くことしかできない
赤子のように
あなたの前で立ち尽くす
そして 願ってしまうんだ
このまま討ち死にしたいと
There were times when I ascended in anger,
Times when I was lost in sadness,
Carried by waves of emotion
That I couldn’t even think through.
At last, I reached the top floor.
How many have I cut down
On the road to get here?
Covered in the blood of those I’ve slain,
I finally arrived.
I reached the top floor,
Before you, reclining serenely on the sofa.
But I couldn’t raise my sword.
You made no effort to defend yourself,
Looking straight into my eyes.
If only you had looked away,
I might have been filled with rage and struck.
I’ve reached the top floor.
Now, dyed too deeply in red,
All I can do is weep, weak yet strong,
Like a child,
Standing before you.
And then, I find myself wishing—
To die here at your hand.
新人さんからベテランさんまで年齢問わず、また、イラストから写真、動画、ジャンルを問わずいろいろと「コラボ」して作品を創ってみたいです。私は主に「言葉」でしか対価を頂いたことしかありませんが、私のスキルとあなたのスキルをかけ合わせて生まれた作品が、誰かの生きる力になりますように。