寒椿をあなたに
椿は花が終わると頭から花ごとポトリと落ちるけれど、寒椿は花びらが一枚一枚散ってゆくそうだ。
その姿は、優しく花の名残りをとどめているだろう。
真っ白な雪景色の中に咲く、寒椿の鮮やかな赤は、そこだけ明かりが灯ったかのよう。
しんしんと降り積もる淡雪の中に、仄かに輝く。
華やかな花の印象に対して香りはあまりなく、ちょっと控えめな印象。
その奥ゆかしさは、まるで春馬くんみたいではないか。
着物姿の春馬くんは、上品でしっとりとした色気があり、とても絵になる。
古い日本家屋の縁側に座る春馬くんは、憂いを秘めた文豪のようだ。
そんな役を演じる春馬くんも観てみたかったと、また思う。
"人生は長さではなく、深さだ "
というようなことをよく聞くけれど
春馬くんの人生は、とても濃く深く
絶頂期で突然に、永久凍土のように凍結されてしまったようにも見える
永遠に若く綺麗なままで…
夜に音もなく降りだした雪は
全てを清め
包み込むように
窓の外には
眩いばかりの
純白の新しい世界が広がっていた
赤い椿の花言葉は
・
気取らない優美
・
謙虚な美徳
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