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十代の頃の私の夢は、作家になることでした。いわゆる純文学の作家で、川端康成さんとか、芥川…
もしも今、わたしが寒くて、とてもお腹がすいていて、はなしかける相手もいなくて、曇り空か…
昔、団地で暮らしていたことがある。いわゆる、昭和に建てられた団地で、エレベーターはなく…
わたしは子どものころ、よく風邪をひいた。 せいだいに発熱するのではなく、ビミョーに発…
キミと会ったのは、わたしが大学生のころ、地方で一人暮らしをはじめて、夏休みになんとなく…
わたしはけっこう雨が好きだ。雨の降りだしに遭遇すると、手をひろげてうけとめて、雨を確認…
このまま消えていなくなりたいなぁと思うほど、しあわせなときがある。 夕日がきれいで ひとりぼっちで 寒くもなくて暑くもなくて どこも痛くなくて 少し眠たいとき わたしたちは、みんな、よくわからないうちに生まれてしまって、なぜか周りの人たちに生きろ生きろと応援されて、そうか、がんばらないといけないなと思って、そこそこがんばって生きて、ある日、ふと我にかえる。 そして、平和な国のおだやかな環境では、我にかえった頃には、たいていそれなりに成長していて、それな