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日記というには具体性がなくエッセイと呼ぶほどちゃんとしてなく

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日記というには具体性がなくエッセイと呼ぶほどちゃんとしてなくて、そんなこんなで鍵をかけたのですが、開いちゃいましたので、開けておきます。私がのんびりパソコンにむかって言葉を紡ぐこ…
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記事一覧

十代の頃の私の夢は、作家になることでした。いわゆる純文学の作家で、川端康成さんとか、芥川…

偽善

 もしも今、わたしが寒くて、とてもお腹がすいていて、はなしかける相手もいなくて、曇り空か…

団地

 昔、団地で暮らしていたことがある。いわゆる、昭和に建てられた団地で、エレベーターはなく…

風邪

 わたしは子どものころ、よく風邪をひいた。  せいだいに発熱するのではなく、ビミョーに発…

 キミと会ったのは、わたしが大学生のころ、地方で一人暮らしをはじめて、夏休みになんとなく…

 わたしはけっこう雨が好きだ。雨の降りだしに遭遇すると、手をひろげてうけとめて、雨を確認…

夕日

 このまま消えていなくなりたいなぁと思うほど、しあわせなときがある。    夕日がきれいで  ひとりぼっちで  寒くもなくて暑くもなくて  どこも痛くなくて  少し眠たいとき  わたしたちは、みんな、よくわからないうちに生まれてしまって、なぜか周りの人たちに生きろ生きろと応援されて、そうか、がんばらないといけないなと思って、そこそこがんばって生きて、ある日、ふと我にかえる。  そして、平和な国のおだやかな環境では、我にかえった頃には、たいていそれなりに成長していて、それな