【木曜日のしかけ＃38】週次の朝食会

木曜日は経営言動、すなわち社長の言動に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。社長の言動は幹部や社員のモチベーション、社長への信頼度に大きな影響を与えます。

突然ですが、社長、幹部と仕事の指示や報告・経営会議以外でコミュニケーション取れていますか？

『白潟さん、バッチリ取れてるよ！週に1回ランチにいってるし月1回飲み会もやり都度会話もしてる』

社長、幹部とのコミュニケーション良好ですね。
ぜひ継続してください。ここまで読んでもらいありがとうございます。

『私は、あまりコミュニケーション取れてないです』
社長、それは残念ですね。

どうして幹部とコミュニケーション取れてないんですか？
『個別に話しもしたいしランチや飲みにもいきたいんだけど、お互い忙しくてなかなか時間が合わないんだよね』

そうですよね、会社の中では社長と幹部が一番忙しいのでお互い時間が取れずコミュニケーションがなかなか取れません。

何かをしかけないとコミュニケーションは増えないと思います。
そんな社長にピッタリの7秒しかけを紹介します。

１　「週次の朝食会」とは？

社長、幹部とコミュニケーションが無くなるとどういうデメリットがありますか？

『お互い誤解することはあるかもね』

そうですね、信頼関係が構築されている社長と幹部の間でもしばらくコミュニケーションがないとお互い誤解が生じるかもしれません。

例えば、事業部売上の目標達成率が低いにも関わらず、幹部が最近オフィスにほぼいないと『部下の指導・育成をせずに外で何やってるんだ？』等と社長の怒りと不安が高まります。

こんな状況で更にコミュニケーション無しが続くと社長の誤解がエスカレートし『まさか幹部は転職活動をしてるのでは？』等と勘繰ることさえあります。

このようなことにならないためにも、社長が幹部とコミュニケーションを取る機会は重要です。

『白潟さん、そんなこと言ったって日中ミーティングの時間はないし、ランチや飲み会も日程が合わないので無理だよ』

社長、何かをしかけないと変わりません。
『何をしかければいいの？』

社長、朝の時間を使ってしかけましょう！

『朝？　朝早くからミーティングやるの？』
いえ、社長と幹部で朝食、パワーブレックファーストをするんです。

週に1回、6時30分～8時に社長と幹部で朝食会をすれば毎週1回はコミュニケーションが必ず取れます。

6時30分～8時にアポが入ることはないでしょうし、8時に朝食会が終われば朝一の会議や商談等もこなせます。

議題を決めずにお互い話したいことを話し合ってもいいですし、直近の重点経営課題について議論してもいいでしょう。

極めてシンプルな7秒しかけ「週次の朝食会」ですが、社長が意思決定すれば来週から実践できます。

気にいってもらえたら、ぜひ実践しましょう！

もちろん、週次でやる必要性がない場合は2週間に1回、月に1回でもいいです。

２　「週次の朝食会」の効果

「週次の朝食会」には次の5つの効果があります。

①　リラックスした雰囲気でのコミュニケーション
朝食の場は、フォーマルな会議室よりもリラックスした雰囲気を醸し出すため、より自然な社長と幹部のコミュニケーションが促進されます。

②　クリエイティブで戦略的な思考がしやすい
次の画像に示す通り朝6時から生産性が高まる時間帯です。その時間帯にミーティングをすることでクリエイティブで戦略的な思考がしやすくなります。

③　効率的な時間の活用
朝の時間を使って会議を行うことで、他の重要な仕事や業務を午前中から開始できます。

④　経営チームの結束力向上
社長と幹部で朝食を一緒に食べる、すなわち味覚と嗅覚を共有することで、社長と幹部の絆が深まり信頼関係が強化されます。

五感の中の触覚や嗅覚、味覚という「共有できないはずの感覚」が信頼関係をつくると言いました。

チームワークを強める、つまり共感を向ける相手をつくるには、視覚や聴覚ではなく、嗅覚や味覚、触覚をつかって信頼をかたちづくる必要があります。

　【サイボウズメディア／霊長類の第一人者・山極京大総長】

⑤　健康的なスタートで生産性向上
健康的な朝食を摂ることは体力と集中力を向上させるため、朝食を取りながらの会議は健康を意識した習慣作りにもつながります。

３　「週次の朝食会」の進め方

社長には説明は不要かもしれませんが、念のため進め方をまとめます。

①　まずは、「週次の朝食会」の目的を決めましょう。

「社長と幹部のコミュニケーションを増やす」「社長と幹部での情報共有」「直近の経営課題解決」等が目的になるのかもしれません。

②　参加者・時間帯・開催頻度を決める
・取締役までか執行役員、部長も参加させるかを決めましょう。
・時間帯は6時30分または7時開始、8時30分終了をおススメします。
・開催頻度は週次か2週間に1回か月次になるでしょう。

③　お店を決める
カフェかレストランかを決めましょう。経済的な余裕があるのであればホテルのレストランでのモーニングはおススメです。

④　幹部に趣旨を説明する
社長から幹部に上記①から③を説明し実施しましょう。

「週次の朝食会」の紹介は以上でおひらきです。

「週次の朝食会」の実践で社長と幹部のコミュニケーションが増えることを心から願っております。

実践したらＸ（Twitter）への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです！

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

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それでは、また明日！明日はフツーの会社のすごいしかけです。