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【火曜日のしかけ#32】半分の納期で60点を出す

火曜日は仕事力大全の応用に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

突然ですが、皆さん上司から依頼された仕事は完璧を目指しますか?

『白潟さん、当たり前の質問しないでください、当然完璧を目指します』

失礼いたしました。
そうですよね、完璧を目指しますよね。

完璧を目指すために次のような工夫をしてるかと思います。
万が一、まだ実践できていない工夫があったら実践してみてください。

・仕事の目的とゴール、内容、納期を指示を受けた時点で上司に確認する
・完璧な段取りをする(仕事の分解、進める順番の設定、必要な情報収集)
・納期だけでなく着手日も設定する
・不明点がでたら直後に上司に質問/相談する
・上司へ提出する前に自分で最終チェックをしっかりやる

今回はもうひとつの工夫、
7秒しかけ「半分の納期で60点を出す」を紹介します。

言い換えると、途中で未完成品を上司にチェックしてもらうことです。

既に実践している方、素晴らしいです。
ここまで読んでもらいありがとうございます。

これから実践する方は、ぜひ読み進めてください。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 「半分の納期で60点を出す」とは

Facebookで成功したマーク・ザッカーバーグCEOは『完璧を目指すよりまず終わらせろ』と提唱しています。


完璧主義の人や責任感の強い人ほど100点満点を目指してしまう傾向がありますが、自分自身にもお客様や上司にも負担をかけてしまいます。

上司やお客様の中間チェックなしで最後まで完璧を目指す仕事をしているといつかひずみが来てしまいますし、お客様や上司は途中での成果がわからないので不安になってしまいます。

「仕事は速く完璧にこなす」ことを目指すのもいいですが、
仕事はまずは60点を目指す」で取り組んではいかがでしょうか?

仕事が速くて優秀なビジネスパーソンは、100点満点の仕事を時間をかけて一つこなすというよりは、60点の仕事を速くいくつもこなすことをスタンスとしています。

もちろん、仕事自体を60点で終わらせてはいけません。まずは60点の必要最低限をクリアするたたき台をつくり、

上司やお客様の意見を聞いてから修正し合格ラインを目指します。

合格ラインを確実に早くクリアするためにも、
まずは7秒しかけ「半分の納期で60点を出す」の実践をおススメします。

自分では完璧な100点に上司からダメ出しされると相当へこみますが、60点だと精神的ダメージは少なくてすみます。

『白潟さん、言いたいことはわかるけど、何回かやっていて自信のある仕事の場合、上司の中間チェックは無駄になるのでは?』

はい、その通りだと思います。

習熟している仕事については、7秒しかけ「半分の納期で60点を出す」の実践は不要かもしれません。

ただ、自信を持ちすぎて謙虚さに欠け品質が担保できないこともあるでしょう。

そんな時は「半分の納期で60点を出す」の実践は必要かもしれません。


一方、初めてやる仕事やまだマスターしていない仕事、所要時間が長い仕事には「半分の納期で60点を出す」をおススメしたいです。

もちろん、「完璧主義は悪である」という主張をするつもりは毛頭ないです。

仕事の合格ラインを決めるのはあくまでもお客様です(社内で完結する仕事であれば主管部門の責任者)。お客様が設定された基準が合格ラインであり100点基準です。

合格ラインを目指すのはどの仕事でも当たり前の要件です。

ただ、中間段階でお客様や上司に方向性や考え方のずれがないかどうかの確認は極めて重要です。

そうすることで、無駄な手戻りや最終段階での「ちゃぶ台返し」を避けられ仕事は最速で完了します。

パレートの法則によれば、仕事の80%の成果は全体の20%の労力から生まれると言われています。

つまり、完璧を目指して全力を尽くすことよりも、仕事始めの段階で集中して60点の出来を目指す方が効率的で効果的な場合が多いとされます。

パレートの法則(Pareto Principle)、または80/20の法則とは、全体の約80%の成果が全体の20%の要素によって生み出されるという経験則です。

この法則は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが19世紀末に提唱しました。

彼は、イタリアの土地の80%が人口の20%によって所有されていることを発見し、そこからこの法則を導き出しました。

そのためにも「半分の納期で60点を出す」の実践は忘れてはならない重要な取り組みです。

ここまでいかがでしたでしょうか?

気にいってもらえたら「半分の納期で60点を出す」をぜひ活用してください。

2  アンカー(「半分の納期で60点を出す」を思い出させるきっかけ)

上司やお客様からの仕事の指示をきっかけに「半分の納期で60点を出す」を実践してください。

3 今すぐ準備しましょう

準備をしなくても「半分の納期で60点を出す」を実践できる方は早速実践しましょう。

半分の納期で60点を出す」をするには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。

・ 「半分の納期で60点を出す」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに「半分の納期で60点を出す」と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつ実践しますか?

半分の納期で60点を出す」いつ実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 明日
・ 明後日
・ 来週の月曜日

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
半分の納期で60点を出す」実践と記入した付箋を手帳や
パソコンに貼ってもいいです。  

半分の納期で60点を出す」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんの仕事のパフォーマンスが向上することを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

半分の納期で60点を出す」の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日!




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